2012年11月 8日 (木)

キター!! スタンディングオベーション!!!

3年前、ドイツのシュベービッシュグミュントでの初日で頂いて以来の、この感動の瞬間が、この、日本と正反対に位置するブラジル、レシフェの地で、来ましたよ~!

スタンディングオベーション!

もう、調子に乗るなと言われても、この時だけは調子に乗らせて。
途中でアンプが落ちて、音楽が1分きれてしまったシーンがあったのにも関わらずのこの反響だからなおさら。もちろん、サービス精神旺盛でお祭り大好きのブラジル人相手だからノリもいいのは分かる。遠い日本からやって来た日本のパフォーマーに対して良くやった的な心配りがあったりするのかもしれない。
でも、みんな、立ったから。
お客様を立たさずにはいられない気持ちにさせたのは事実だもの。
日々、演出家や各先生方のキビシイダメ出しに耐えているのはほら、この瞬間のためなんですよ。
どれだけ自分に力がないかはよく分かっています。でも、舞台に立ってお客さんの前に現れたら、もうその空間はパフォーマー自身のものですからね。

やっぱり、メンバー一同、長い飛行機での移動にかなりくたびれていたし、時差に慣れてないところもあってちょっとコントロールがしにくかったみたい。それでも、よくやってくれました。
今回の4人も、間違いなくベストメンバーです。
オトコ、それもオジサン1人でムスメ3人を仕切るのもなかなか大変なところがありますが…ま、結果オーライというところですね。

といっても、このブラジルツアーは始まったばかり。
これかからまだ3週間もあるのです。
どんな出会いが、お客様が、ステージが、そしてトラブルが待っているのか…ホントウに楽しみです。

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2012年11月 7日 (水)

計48時間の移動。

2日目。

11月5日は、ブラジルへ向かう空の上で迎えました。
ユナイテッド航空にかわります。ちなみに、日本からの便はANA。
正直言って、ANAのほうが良かった。
同じ日本人が対応してくれているというのもあるけれど、何より食事はこっちの方が良かった。ワインもタダでおかわりもOKだったし。ユナイテッドはワイン1本7ドルもしましたよ。CAさんもコワモテだし。

ワシントンD.C.を現地時間22時くらいに飛び立ち、そのままサンパウロに向かいます。
サンパウロでは、給油?をして再び同じ飛行機に乗り、そのままリオデジャネイロの空港に向かいました。ここまでで約13時間近い。
リオデジャネイロで、今度は、国内線の航空会社であるGOLの便に乗り換えてレシフェまでのフライトです。
リオの空港でドルをレアルに両替し、本場のポンデケージョを遅い昼食にしました。GOLへのチェックインは案外スムーズ。飛行機も、予定より10分も早く離陸。こりゃあレシフェまでは早いな、と思っていたら、ここに最後のワナがあった。
今、リオデジャネイロはサマータイムを導入していたのだ。
つまり、フライトが1時間長くなるのだった。これに気づいたのが飛行機の中。あと数分で地上だと思っていたのになかなか下りない。おかしいなと思って調べて見たら…。
普通だったら1時間伸びるのはまあしょうがないと思うけど、これだけ飛行機に乗り続けた上でのプラス1時間は結構きつかったな。

さて、レシフェに到着して、もうひとつ決まっていないことがあった。空港までの送迎について、フェスティバルから連絡がなかったこと。
だけど、それは問題なかった。到着ロビーには、「SESI BONECOS」のTシャツを着たキレイなお姉さんが出迎えてくれましたから。
その後、ホテルで社長たちと無事に再会を果たしました。

さて、明日からいきなり本番。
しかも、オープニングセレモニーでの公演です。
今回は、地元ブラジルのパフォーマーは勿論のこと、アルゼンチン、韓国、ロシア、イタリア等からの参加があるようです。さながら人形劇のワールドカップってところ?かな?(ちょっと意味が膨らみすぎかしら…)。

ちょっと緊張しますが、日本代表ということで楽しみたいと思います。

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2012年11月 5日 (月)

ブラジルツアー。長い一日目。

11月4日。
11時過ぎ、飛行機が離陸。

今回は、SESI BONECOSというブラジルのパペットフェスティバルにお呼ばれされてのツアーです。レシフェ、フォルタレザ、サルヴァドールという3都市で公演してまいります。しかも、毎週末にはそれぞれの都市で野外公演も実施されるとのこと。ブラジルはこれからが夏ですし、暑いだろうな〜、汗まみれになりそうだなとか、汗で感電しないかなとか巨大な蛾やハムシなんかがスクリーンに飛んでこないかなとか余計な心配をしているところもあります。
ま、去年、雪の中野外でやったのに比べればぜんぜん辛くないけどね。
でも、巨大な蛾はイヤだな…。

だけど、それよりもっと大事なのは、公演の荷物が無事に最初の目的地であるレシフェに届くのかということ。いや、もっともっと大事なのは、キャストである我々がちゃんとレシフェに到着することができるのかということ。
ブラジルは、今、もっとも活気のある、成長著しい国。ワールドカップありオリンピックありと世界的に注目もされている。女性の大統領、閣僚の女性の割合も高い。お祭り好き、陽気なイメージ。カーニバルの国。サッカーの国。カポエイラ、ボサノヴァも?

だけど、治安の面ではあんまりいい話は聞かない。
今回の海外公演は、ちょっと不安のほうがちょっと大きかったりする。

だけど、こういう国で舞台に立てるというのは逆にいえばとっても興味深いし面白そう。今まで、欧州の公演がメインだったし。ヨーロッパでも順当に実績を残すことは出来ているけど。
この南米での公演の実績は、ちゃんとみんな全日程を健康&元気に乗り越えることができたら、それ以上にいろいろな経験も蓄積された素晴らしいものになるのではないかと今から思っている。

今、ワシントンD.C.ダレス空港にて12時間の乗り換え待ち。成田からダレスまで約12時間、ダレスからリオデジャネイロまでが12時間、リオからレシフェまでが2時間。
ホテルが遠い!

11月4日は、今まで経験した11月4日の中でもいちばん長い一日かもしれません。だって、既に、11月4日をもう35時間経過してるんだもん!!!

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2012年9月29日 (土)

60th記念公演ツアーin Nagoya 1日目。

名古屋公演、1日目が無事終了。

大阪2daysから約10日。
他作品のお稽古や本番があったり、舞台部のデスクワークをこなしたり。
今は、2作品のチーフを掛け持ちし、なおかつデスクワークも平行しているため、なかなか休めるヒマもなく。それでも、出産間近をいいことに、会社にはしばし定時での退勤をお願いしちゃっていたりして。
ウチでは着々と新加入のfamilyのための準備とかみさんのフォロー。早めに帰宅して真結の相手、お風呂、寝かしつけ、炊事洗濯掃除等等、お腹の重いかみさんの手伝いを可能な限りやっています。

そんな生活の中にも、芸のヒントは常に眠っている。
今はやはり2歳の真結からもらう様々な驚きや面白さ。そこにはまさに興味を持つ行為の原点のようなものが感じ取られるように思う。娘と遊んでいて、ふと、そこに気持ちが行ったとき、真面目な顔をして考えてる自分がいたりするからだ。その時、娘は必ずこう言う。

『パパ、ナニシテルノ?』

子どもの感性は、鋭い。

なんと、子どもの成長とは早いものか。まさに目を見張るばかり。
言葉だけでなく、身体能力も少しずつレベルアップしていく。
劇団の若手達にもこれくらいコンスタントに成長してもらいたいもんだな(無茶は承知の上)。
たぶん、彼女の脳が少しずつこの世のものを受け入れ始めて、奔流のようにシナプスを通過しているんだろうな。全5感、いや、第6感までも駆使して、小さい身体で一生懸命日々の情報を吸収、消化しようとしているのだろうな。生命というものの素晴らしさと驚異。こんな小さな我が家の片隅でも十分感じ取ることができる。

子どもの話題になると常に話がそれて、大きくなっていく。
閑話休題。
さて、名古屋公演初日の話。

実は、名古屋公演は集客に一番苦労した。大阪は昨年手打ちをしたこともあってとっかかりが少しはあったものの、名古屋での手打ちは初めて。
だけど、ギリギリまで頑張った甲斐あり、そこそこの集客は出来た。今日のマチネは満席の様子。
そんな中での昨夜の初日。
知り合いが多いのにちょっと驚いた。もちろん、わたしが招いたお客様もいらっしゃったのだけど、それ以外にも業界の顔なじみの方の多いこと。
そういうこともあったのだろう、開演直後、反応の薄さを予期していたわたしは、『あれ? なんだか余裕があるぞ、この空気』と感じた。本番は順当に進行。カーテンコール付近の拍手は鳴り止まない様子。相変わらず拍手の受け方に難のある私は少し困った。
というわけで、名古屋公演は順調な滑り出し。

今日の2ステージで、名古屋公演も終わる。
それに加え、この7月から続いた創立60周年記念公演ツアーも、これで終わるのだ。
手打ちで総計3500人余を集客した(まだ今日の分をしっかり入れていないけど)驚きの余韻と共に。
だけど、劇団は続く。また新しいお客さんにウチの舞台を観てもらい続けなきゃ。
舞台を演じ続けることと生命の営み。
続けられるよう、頑張らないと。

おっと、まだ、今日の公演が残ってました。
頑張ってきます。

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2008年8月 7日 (木)

あと少しで夏休みぢゃ。

あと3日で夏休み〜。

先月から2週間お休みをいただいておりません。
この酷暑の日々、転じて不安定な豪雨に雷雨の日々。
そんな中でも、地道に働いております。
最近の天候は、本当にわかりませんね。周りを見渡すと、空を満たす雲全体に稲光が染まっています。インドに行ったときもそんな光景を見たことがありました。やっぱり、日本の気候、そして世界の気候は着実に変化している、そう感じます。
たしか、日本は、温帯湿潤気候でしたっけ?
亜熱帯気候でもいいくらいの暑さです。

ところで、今、夏の名古屋→大阪→京都→神戸の公演ツアー作品の稽古をしております。
その作品は、南アジアの島々の昔話のオムニバス。
ですから、この天候は、ある意味雰囲気があって、まあいいかな。
わたしは、密林のサルの役をするのですが、『君のセリフにはジャングルのにおいがするよ』と演出家に言われて
嬉しいのかどうか分かりませんが。
まあ、楽しい作品であることは確かです。

今回のツアーは、日曜から金曜までみっちり本番が続いて、つまるところ体調管理必須なのですが、
一日だけあるお休みの日は、奈良市内。
今から、観光案内をチェックして、酷暑の休みもほとんど寺社巡りかしら。
春日大社、東大寺、興福寺、元興寺、唐招提寺…。平城宮跡は遠いかな。
せっかくですから。いろいろ見とかないと。

事後報告になりますが、本日のテレビのお話は、つい先日、中止になってしまいました。
ちゃんとリハーサルしたんですがね…。

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2007年7月20日 (金)

ただいまソウルは午前2時。

眠いです。

飛行機が、仁川空港の濃霧のため近くの金浦空港に臨時着陸したはよかったんですが、そのあとそこで降りられず、結局天候の安定を待って仁川空港に再着陸。2時間ちょっとのフライトが6時間です。

そして、われら8人を出迎えてくれたバスは、明らかにファーストクラス並みのシートで。

ホテル着は23時近く。そしてそれから夕飯を食べにぶらり歩いて皆でビールで明日からの無事を祈って乾杯して。

とりあえず寝ます。いろいろネタは、また日中にでも。

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2007年7月18日 (水)

明日より韓国ツアー。

いよいよです。

なんだか、遠足前日の子どものような気分です。
飛行機で2時間半ほどの距離とはいえ、やっぱり外国は違いますよね。メンバーもちょっといろんな意味で浮き足気味かな。しっかり引き締めていかないと。
でも、ハングルの読みを練習している片手には、『るるぶソウル』をしっかり握っていたりします。いかんね〜。

5日間の期間で、4ステージ、2ワークショップとかなりみっちりです。が、1日はまるまる自由時間を頂いているので、その日はフェスティバル参加の別の舞台を鑑賞する予定です。
フェスティバルと書きましたが、このお芝居の大会、『アシテジ』という団体の主催、これは国際児童青少年演劇協会の略称です(だったかな?)。主にアジアの参加団体が多いようです。今サッカーでアジアカップが開催されていますが、そんなようなものかな?

さて、今晩はおやつのチェックでもしようかしら。
冗談です、もちろん。

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2007年6月 6日 (水)

ちょいと悔しさ。

先日の、ツアー先の岡山でのことです。

今年は、ドタバタといろいろあり、一度もしていないということもあって、献血に行こう、と決意、本番後にも関わらず(基本的にわたしは血が余っている人間なので、疲れていても血が出ます)、市内の献血ルームをさがして入りました。

献血手帳も、ついに、カードになったんですね。徐々にこれからそうしていくようです。手帳にはんこを押してもらうのが結構好きだったりしたんですがね。
さて、問診票をいつものように、ひとつ目の『本日は健康ですか?』のような質問だけを『はい』にして、あとはみんな『いいえ』でズラリ、これで跡は血圧測定だけだ、と思っていたのですが、その質問のひとつに目がいきました。

『あなたは、輸血をうけたことがありますか?』

いつもなら素通りするこの質問ですが、あれ?と自問。
わたしは昨年末に手術を受けていたんです。
もしかして、輸血したのかしら? わからない場合は、『不明』にチェックを、とのことでした。

そして、結果ですが、できませんでした。輸血したかどうか、まずはわからないと、献血できないのだそうです。
ちょっと悔しいです。
輸血していたら、一生献血できないのかしら?
そんなことないですよね。

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2007年1月30日 (火)

プレゼント。

プロフィールにもありますが、
わたし、仕事柄、全国津々浦々、様々なところに顔を出します。

来月が療養明け初日なのですが、早速、島根、鳥取、山口と、建国記念日を挟んで約10日間のツアー巡りをします。
長いツアーだと、最高で50日ほど日々枕をかえて各地を経巡り。
自宅へ帰ると、まわりの景色が変わっているということもめずらしくありません。

そんな公演先で、様々な贈り物を頂きます。
大半は、子供たちの手作り。でも、手作りといってもさまざま、いろいろです。

よくあるのは、紙で作られたレイ。
それから、お手製のお手紙。
すごかったのは、器や花瓶。学校でちゃんと焼いたものです。

花束もよく頂きます。野草の手作りは嬉しいですね。

私設の鑑賞団体などでよく頂くのは『お酒』です。わたしらの職種の人間は基本的にお酒好きですけれどそのこともよくご存知なんでしょうね。

びっくりしたものも、いくつかあります。
リンゴ一箱、とか、みかん一箱。
白菜丸ごと、とか、スイカ一つ。
なかなか素敵なプレゼントですが、ツアー中程だと食べるに食べられず、まあ嬉しい悲鳴ですね。



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2007年1月26日 (金)

フェリーにて。

もう15年ほど前の話です。

その当時、8月下旬から9月にかけて、北海道の公演が定例となっていました。なぜかといいますと、北海道から東北にかけては夏休みがちょうどその時期から始まるからです。私たちは、その頃のツアーをよく『台風ツアー』と呼んでました。
ちょうど、台風が北上するのにあわせて移動するからです。

その年の8月下旬初めも、台風のニュースを聞きつつ、トラックとハイエース(ワンボックスワゴン)をワンツーで、東北自動車道をひた走っておりました。大 洗港から北海道苫小牧港までフェリー移動するルートもまれにありましたが、大抵は予算上の問題で仙台港まで陸路で走り、その後フェリーに乗船するルートを 取るのが常でした。
勿論、台風も平行移動しておりましたが、上陸はせず、太平洋側を北上していました。

ですから、もうフェリーが遅れることは目に見えていたわけです。
仙台港からは太平洋をゆくわけですからね。
わたしたちの乗船する船はは定刻より4時間遅れ、午後11時頃に出航ということになりました。

台風が去ったあとも、もちろん海は荒れています。
沿岸を離れると、その揺れはいよいよ角度を増していきました。大浴場の湯は、湯口からなみなみと出てはいるけれども、こぼれる量のほうが多くて腰までしか つかれない状態。通路はほとんどの人が手すりを使って歩いてる始末。その日はいわゆる2等のチケット(ご存知の方もおられるかと思いますが、2等はいわゆ る雑魚寝)でしたから、みんなはじっコに陣取って(そうしないと転がるんです)眠っていました。

『もし、あのう…』
そんな中、呼び止められたのに振り返ってみると、1人のおばあさんが申し訳なさそうにちょっとよろめきつつ立っていました。
お話を伺うと、連れの旦那さまがかなり調子を崩してらっしゃる。それで、揺れの少ない船首のほうに移動させたいのだが、もうまわりもだいぶ休んでおられて声をかけづらい。そこへわたしらがたまたま通りかかったので、是非お手伝いいただきたいとのこと。

わたし含めて男3人は、すぐその連れのおじいさんのところに出向き、2人で肩を抱えてよっこらせ、よっこらせと運んであげました。とにかく左右に揺れるものですからあっちへぐらり、こっちへぐらり。
なんとか船首のほうの席に移動して、酔い止めの薬も持ってきて飲ませ、横にしてようやくお連れの方は落ち着いたようでした。

初めてわたしが、人助けっぽいことをした思い出です。
汗だくになって運んだので、よーくおぼえてます。

翌朝、元気になった旦那さんとあいさつに来てくれました。
いらないと固辞したお礼を結局頂いてしまい、
北海道の美味いものを頂いてしまいました。

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