2009年4月16日 (木)

お美津ギツネの使い?

『ゴソゴソゴソ…』
今日、しらさぎ座の午前の公演前、舞台裏の天井で、何者かの足音が響いた。
その音をたどってみると、天井の一角に20センチ四方のベニヤ板がガムテープではってあるのだが、その隙間からわらくずがはみ出ている。その真下を見ると、わらくずの山。
どうやら、そのベニヤ板をはがそうと、ごそごそやっていたらしいのである。
とりあえず、ベニヤがはがれないように、下からつっかい棒をしたら、そこからまたドタドタと足音が。てっきりネズミかと思い、合掌村の職員さんに殺鼠剤やネズミ捕り器を準備してもらった。だが、ネズミにしては足音や歩幅が大きすぎるようで、
『もしかしたら、もっと大きな動物かもね』
と推理。まさか、キツネやタヌキ?
あり得る、と、合掌村の職員さん。翌日、捕獲のプロフェッショナルを呼んでくれるのだそうだ。

とりあえず、芝居が始まると、気にはならない。というか、気にしてられないというのが本音だけど。
もしかしたら、ウチの芝居を天井裏から観てるのかしらん。
なんてったって、地元のお話ですからね。『お美津ギツネ』の話を観に、キツネがやってきてもおかしくはないですよね。むしろ、観に来て欲しいですな(ちなみに、今は『お美津ギツネ』は上演していません)。

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2009年4月11日 (土)

都竹さん家の桜。

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みごとなライトアップ。
下呂のとある個人宅のお庭なんです。ライトアップもすべて自前なんだそうです。
先日の苗代桜と同じく、水面に映える桜が神秘的で美しい。
白壁のお宅も歴史のある建物なのだそうです。

合掌村で知り合った方に、車に乗せてもらって観に行きました。いや〜、いいもの見せてもらいました!

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2009年4月 9日 (木)

さらに桜! 苗代桜。

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苗代桜。
ほぼ満開です。
下呂から南へ車で約20分。
見事なものですねえ。
下呂温泉街の旅館などから、バス代900円ででかけました。甘酒1杯付き。
夜桜というのは、なんとも不思議な力を感じますね。ライトアップされているからなおさらそう見えるのかしらん。

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2009年4月 2日 (木)

春雷。

昨日の下呂は、『春雷』だったようです。
雨に、雷。今朝方は、『雪』が降っていましたよ。まさに山の天気は読めませんね。

元来、春の雷というのは縁起がいいようですね。農作物のために、雨を供給してくれるありがたいものということのようです。雷に草を冠してツボミですな。春のツボミは至る所で見られます。自然豊かな下呂のステキなところですね。

先日、『噴泉池』を作ったというかたが噴泉池に入っておられ、そのかたと話す機会に恵まれました。まさに真のヌシですな。
もともと、この噴泉池は、下呂大橋の真下にあったようです。しかも、今よりも作りが粗く、かなり狭くてぬるかったとのこと。ほとんど療養目的だったそうです。そして、苔も生え放題で衛生上もあんまりよくなかったとのこと。それで、今の場所に移築したんだそうです。

そのとき、一緒に入浴していたおじさんの一人に、市役所そばでおそば屋さんを営むご主人がいらっしゃいました。そのおそば屋さんは、日中だけの営業、手打ちのそばがなくなり次第閉店してしまうというこだわりのお店なのだそうです。それで、話に出たのが『湯が峰のふもとに自生するワサビ』の話。自然のワサビなんて聞いたこともありません。そのワサビを使って食べるこのお店のおそばは絶品なのだそうです。これは、行かないわけにはいきません! 下呂にいる間に必ずおうかがいしますと約束してお別れしてきました。それにしても湯が峰の麓でとは。温泉の成分を吸ってたりするのかしら?

桜の話題では、そのたのおじさん、おばさん(一人はいってらした)もはいって、見所、満開時期のおはなしで盛り上がりました。

しかし、噴泉池では、ほんとうにいろいろな人とお会いします。
ハダカの付き合い、ココロのつきあいですね。

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2009年3月29日 (日)

よろこびみっつ。

ひとつめ。
今日のしらさぎ座入場者数が、最高記録を更新したこと。
お客さんを入れるのは、メンバー内でも、あるいは合掌村の職員さんとも、いろいろ話し合いをしてきました。どうしてもいろいろなお客さんがおられるし、それに、お客さんの言っていることも分かるもんだからなおさら。枡席ってホントに狭いし。足を痛めていたり、お体が大きかったり、背が高かったり、逆に低かったり、荷物が多かったり。でも、ちゃんとお客さんに伝えようとすれば伝わる。今日はそんなことを再確認した一日でもありました。お客さんをもっと大事にしないと…けっきょく、それに終始するわけなんですよね。
とにかく、昨年好評だった前任者から引き継いだことへの責任のひとつは果たせたかな、と胸を撫で下ろし。

ふたつめ。
先日、日記に書いたステキな結婚式2次会。そのときの新婦さんの妹さんが、はるばる富山から来てくださったこと。2次会で、ほんのちょっただけしかお話ししなかったのですが、わざわざ遠くから来場してくださいました。そして、富山名物鱒寿司を差し入れにいただいてしまった。ありがたいな〜。

みっつめ。
横浜の、かかし座事務所にパートとしてつとめているHさんが、ご家族を連れて来場されたこと。なんだか懐かしくてとても嬉しかった。Hさんにも横浜の洋菓子を差し入れしてもらいました。ありがたや〜。

今日は、スイスから来られたお客さんもいらっしゃって、名刺交換までしてしまいました。やっぱり舞台芸術というものには国境はないですね。なんと、文楽とも比肩しているようなことを言ってくださいました(わたしのアヤシゲな英語読解力を信じればの話ですが…)。

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2009年3月26日 (木)

湯めぐり手形。

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『湯めぐり手形』。

下呂温泉に限らず、有名な温泉地にはよくあるようですが。
これがあると、下呂市内のほとんどの旅館、ホテル、民宿の温泉に入ることが出来るんです(各お宿で制限時間がありますが)。しかも、3回も。
ひとつ、1200円也。
裏面にある、『湯名人』の文字のところ、一文字ずつシールになっていて、写真ではあと2カ所入ることが出来ます。

どこの下呂のお宿のお湯も、同じだと思っていらっしゃる貴方!
全然違うんですねえ、これが! びっくりです。わたしはまだ数カ所しか入っていないので比較は少ないですが、これから手形を活用してどんどん入ってみようと思っています。

先日、まず入ってきた温泉旅館は、『吉泉館竹翠亭』。
5F、大浴場と露天風呂があります。まずびっくりしたのは、ここのお湯はけっこうツルツルだったこと。川の噴泉池もツルツルですが、ここもしっかり温泉です(そりゃ当然ですな)。確かに川の方がツルツル感が強いですが、こちらも良かった。
平日の夕方という時間帯もあって、小1時間、浴場を独り占めしておりました。

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2009年3月22日 (日)

ホッとひといき。

こんな土砂降りでも、今日のしらさぎ座には、結局、合計200人以上のお客さんが来てくれました。ありがたいことですねえ。なんだかんだいっても連休中だし、春休みも近いですし。
最近は、『これを観るために来たの!』というお客さんがほんとに多い。少しずつネームバリューも広がってきたかしら。嬉しいもんです。

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ご覧のように、茅葺きの軒下の雨だれは、もはや蛇口のオバケですねえ。

今日は『メ〜テレ』さんの取材が急遽入りました。
ほんとは午前中に収録予定だったけれど、大雨のせいか、カメラが故障!いったん支局のある高山まで戻り、カメラをかえて、午後の回の収録をしていました。今日の17:30からの『Jチャン』でちゃんと放送されていましたよ。これを見たお客さんも明日は来るかな?

それにしても今日はとんでもない降り様でした。茅葺きの屋根からしたたり落ちる雨粒がみんなつながっているんです。それほどの雨量でした。そして、しらさぎ座母屋と控え室のあるプレハブの間に、ポタポタと、『雨漏り』が! さっそくの雨漏り対策に奔走しました。
トラブルといえば、まあトラブルというほどのことではありませんが、やっぱり山が近いですからね、春が近くなって、いろんな『虫』くんが出没します。幸運なことに、今回の下呂メンバーには虫嫌いはいません。

明日は晴れるそうです。
そして、月曜日。平日でも多い月曜日。たぶん、満員御礼もあるだろうな。

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2009年3月21日 (土)

日々の努力。

今日のしらさぎ座は、客足が途絶えることなくどんどん来場されて、予想通りどちらも満席。もう入らないんじゃないかと思っていても、どんどん入ってくるから、最終的には隙間に入れるようなかたちになってしまいます。でも、だんだん春めいてきているから、分厚いコートやダウンジャケットのようなかさのある服装がなくなってきているぶん、みんな座りやすくなっているかな?
そんななかで、楽しんで見てくれているようですから、ちょっと安心。

今日は、写真を一緒にと言われたり、サインくださいと言われたり、なんだかスター気分です。いかんいかん。図に乗っては。日々、努力…。

それでも、あえて努力を公開しようかしら。
若田光一さんにも刺激され(宇宙空間では重力から解放されるため、筋力が低下するんだそうです。まああんまり関係ないかもしれませんがね)…。
もちろん必要にかられてです。実務的なことを申し上げますと、普段の一般公演でしたら、わたしたちは毎日公演会場をかえて日本全国を巡回しております。つまり、わたしたち役者が舞台をいちいち仕込んだりバラしたりしているわけです(四季や、その他有名な劇団さんには、それらを引き受ける大道具さんという専門職がいますが)。それはつまり、重労働ですねえ。体力が必要です。

ところが、ここ下呂合掌村のしらさぎ座では、そういったものがありません。ずうっと舞台装置はそのまま、役者は仕込みバラしなくずうっと公演が出来るんです。これははっきり言ってたいへん負担が少ない。さらに言えば芝居に純粋に集中できる。非常によい環境です(家族に会えないのはツライですが)。
しかし、そこがキモ。
負担が少ないということは、運動量が減ります。イコール、体力の減少が懸念されるわけです。
年中、こういう公演形態であれば問題ないのですが、わたしは5月から全国巡業のチームに入ります。つまり、日々、仕込み、本番、バラし、移動というハードな日々を送ることになるわけです。ある程度の体力はキープしておかなくてはなりません。
で、毎日のトレーニング。
現在は、腹筋と背筋、それから腕立て伏せ。毎日、ほんの10分程度ですが、意外と続いております。
下呂での生活はあとひと月あまりですが、朝ご飯の担当でない日には早朝ランニングも始めないと。

ちなみに、女性陣は、しっかり、ダイエットされてます。
こういうところは、男はかないませんね。

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2009年3月20日 (金)

へんなものしり。

日本全国を巡回公演しているわたしたちにとって、その地方の景色や特徴はよく憶えているもの。
こちら、下呂合掌村のしらさぎ座へ来場するお客さんへ、会話のきっかけに、よく、『どちらからお越しですか?』と問いかけるのですが、お客さんはそれに対して、(こんな地名を言っても分からんだろう?)ぐらいな気持ちでおっしゃいます。そこへズバッと地元な返答をすると、『エーッ、よく知ってますね』というお答をいただけるんです。

例1)
『どちらからですか?』
『知立です』
『ああ、知るに立つって書く、愛知の市ですね』
『よく知ってますね〜』
『まわりの刈谷市とか、安城市は、よく公演があるんですよ』

例2)
『どちらからお見えで?』
『熊本です』
『ついこないだまで、お城を補修工事されてましたね』
『よく知ってますね〜。もう終わって、きれいになりましたよ』

例3)
『どちらから?』
『可児市って知ってます?』
『ハイハイ。岐阜県ですよね。和泉元彌さんがだいぶ前に市民会館で公演されてましたよね』
『ドタキャンのときですね』
『わたしたち、そのとき、同じ建物の隣のホールで公演があったんですよ。ホールについたら報道陣がたくさんいて、まさか、ウチらの公演の取材か!ってびっくりした記憶があります』

そして、今日の会話。
『どちらからお越しで?』
『碧南ですけど、ご存知ですか?』
『ええ、名古屋の南、知多半島のお向かいさん、確か、半島から碧南へのトンネルがありましたよね』
『よく知っとるのう〜』
『あそこのホールで、昨年の12月にウチのかみさんが舞台に立ってました』
『もしかして、12月23日の? 知ってる知ってる! 観られなかったけど、観たかったのよ』

今日のお客さんは、意外なつながりにびっくりされていました。
とまあ、こんな様子で、客入れのときに、すこしずつ味方につけていくわけです。
20年近く、ずっと旅巡業だったということで、こんなことができるようになってしまったんですね。

エラそうに書いてますが、逆に言ったら、これって、出張だらけってことですよね。
いろいろ知ることが出来たのはいいけれど、旅ばかりというのも辛いものです。

やっぱり、かみさんといるのが一番ですわ。

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2009年3月18日 (水)

下呂市散チャリ其の2。

『緑の館ってところのコーヒーは美味いぞう』

昨年、下呂しらさぎ座で舞台をつとめていたI氏から、そんなお話を聞いて、気にはなっていたのですが、寺社巡りの途中にあったので、ちょうどお昼時、立ち寄ってみました。
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店内は、たくさんのアンティークで包まれています。振り子の古時計から、カメラから、コーヒーの器、それにオルガンやアコーディオンなどの楽器 等。時計もちゃんと動いています。店内ではジャズがかかっていて、リムショットの音と振り子の音のときどきの融合感がなんとも気持ちよいですなあ。
ジャズライヴもやっておいでになるそうです。
ちなみにこちらの喫茶店には、2004年に天皇皇后両陛下が立ち寄られたのだそうです。そのときのメモリアルブレンドもありました。
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さて、昼食に注文したのが、カツサンドリングトースト。そして、コーヒーはモカを選びました。
コーヒーサイフォンで入れてあるコーヒーなんて初めて飲むわ〜と思いながら飲んでみたら、香ばしい香りとすっきりした苦みがあってとても美味しかったです。
それから、写真に撮ったカツサンドリングトースト。
こりゃ、一人では食べきれんかな…と思いつつ、けっきょく食べてしまったのだけれど。まず、カツサンドだけを食べます(これが、下呂産の豚を使っ ていて、これまた美味しい)。
その下に、器のようになっているリングトーストがあるんです。これも、バターと砂糖が少しかかっていたのかな、たいへん美味 しかった。
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最近、あんまり外食しなかったので、少し贅沢をしました!

たいへんステキなお店でした。
こりゃ、コーヒーを飲むために、下呂市内から10キロ、チャリをとばす甲斐はありますねえ。

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