2009年10月20日 (火)

ドイツで観劇。

今回のフェスティバルでは、合計4本の舞台を鑑賞しました。
以下、劇団名とお芝居のタイトル。
なぜかウチにある独和辞典と伊和辞典で意味もそれとなく調べてみました。

①L'Asina sull'Isora(イタリアの劇団。辞書で調べたら、島の雌驢馬って意味らしい)
『Bordtagebuch』(いろいろ調べてみたら、たぶんドイツ語で航海日誌って意味なのかしら?)

②Das Theater-Pack(スイスの劇団。パック座?)
『Krabat』(クラバート。ドイツでは有名な児童文学だけど、わたしはしらなかった。勉強不足)

③Dalang Puppencompany(スイスの劇団。Dalangの意味は分からんかった。後の方は、人形劇団って意味かしら?)
『Mama = Turm』(スイスの劇団。母さんイコール塔?確かに母さんは塔みたいにでかかったけど…)

④Controluce Teatro d'Ombre(イタリアの劇団。直訳すると、影の逆光劇団。逆光は影にも通じるし…影の影絵劇団ていうところ?)
『Haiku』(まさに日本の俳句です)

ヨーロッパの舞台作品、今までも観たことはありますが、たいていは難解なものが多いんです。
英語みたいに、あるていど単語がわかればいいのですが、ドイツ語やイタリア語、フランス語ときたらチンプンカンプン。
しかも、来日する舞台には必ずと言っていいほど通訳があったり翻訳テキストが電光掲示されたりするけれど、ヨーロッパで演じられる舞台に日本語通訳があるわけがなく。あるいは、無言劇的な要素が大きかったりするんですね。
今回鑑賞した舞台も、ほとんどそれぞれの母国語で演じられていたので、かなり難解ではありました。
でも、そこは同じ影絵劇団ですから、共通する魅力、学ぶべき工夫はたくさんあります。
そういう点では、興味深い作品群でした。
固定スクリーンだったり、テントのようなスクリーンだったり。生明かりだったり、プロジェクターだったり、ロウソクの炎だったり。光源がリアだったりフロントだったり。

その中で、楽しかった作品、③番。
女優さん2名だけで演じてらっしゃる。
そして、ベースは動き。台詞は極力抑えてマイムでストーリーをつないでいます。
お父ちゃんは20センチくらい、お母ちゃんはやたらでかい。これは、まさしく影絵でしか表現できません。
そして、子どものくすぐりどころを心得ていらっしゃる。
影絵の絵画的な美しさはありませんが、シンプルさの魅力はかなり伝わってきました。ある意味、わたしらが演じたステージに近いかも知れませんね。

ちなみに、わたしたちが演じた舞台は、97パーセントが手影絵を使って演じていました。
そして、使用した言葉はというと…。
日本語5%。
イタリア語1%。
ドイツ語5%。
英語10%。
そして動物語79%。
この構成、言語の壁をかなり考慮していると思いますが、いかがでしょうか…。

話は戻して。
あとは、なかなかむつかしい作品だったかしらん。
④は、日本人のピアニストがBGMを演奏して、俳句を詠んで、全身白塗りの男性ダンサーが自分の身体に俳句の文字を映したりしながら舞踊をするというもの。
外国から見た、日本の文化。イタリア人が感じた、日本の俳句の世界。
舞踊と光陰と。とてもセクシーで、イマジネーションあふれる舞台の雰囲気。日本人が感じる俳句観とはまたちょっと違うけれど、でも分かるような気もする。
ただ、俳句を音読するのは、ちょっと、いらないかな…と思ったり。

ちなみに、今回のフェスの公式サイトは、以下にございます。
全部ドイツ語ですが、ご興味ございましたら、ごらんくださいませ。
http://www.schattentheater.de/index_e.php

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2009年9月27日 (日)

天変斯止嵐后晴。

なんと読むかと言いますと。
『テンペストアラシノチハレ』と読みます。

先日、稽古と本番の合間に、国立劇場で観てきた、文楽公演です。
かみさんの誕生日のささやかなプレゼントに、文楽鑑賞。
実は、わたしも初めて『文楽』というものを観るので、かなり楽しみでした。
そして、やはり、『本物』に近づく演技を目指す者にとっては『本物』を見続けなくてはならない、ウチの代表が昔からずっと言っていることもあり。

国立劇場、初めて出かけました。
大劇場、小劇場、演芸場といくつかあるんですね。
その日は、9月公演の千秋楽。秋分の日というのもあって、満員御礼の札が入り口にかかっています。
まず、客層が違う。
なんだか、カッコいいじいさんばあさんがひしめいています。
着物を着こなすおじさんもけっこうおられる。憧れてしまいますね〜。

さて、なんでこの作品を選んだのかというと。
この作品の原作、、Wシェイクスピアの戯曲『テンペスト』。
かみさんと初めて共演した作品だから…というのは、最後の理由かしら。
古典芸能イコールとっつきにくい(この歳になって今更言うのもネ…)のもあるし、
この作品ならストーリーを知っているというのもあるし、
シェイクスピアの戯曲好きというのもあるし、ということで。

感想ですが…たいへん面白かったですね〜。
洗練された人形の動き…ちいさな人形が、何倍にも大きく見えました。仕草すべてにおいて無駄が無く、おもわずため息が出てしまいましたね。
太夫の語りもみごとなもの。
久しぶりに、『日本語の美しい発声』を耳にしました。際立つ子音、アクセントに、言い回し。
ストーリーの展開を知っていたということもありましたがl、とても楽しかったです。

それにしても、登場人物の名付け方がまた語呂合わせ?原作を知っている人ならではの楽しみがありました。
たとえば。
プロスペロー→阿蘇左衛門藤則(九州の大名?)。
ミランダ→美登里(これは語呂合わせっぽい)。
キャリバン→泥亀丸(これは、姿形からの命名でしょう)。
ゴンザーロー→日田権左衛門(これは語呂合わせだ)。
ステファーノー→茶坊主珍才(これは、トリンキュローとあわせたのかな?)。

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2009年9月19日 (土)

シビアなウイーク。

余裕がなかった、と言ってしまえばウソになるけれど。
なんだか、今週は大変濃厚な1週間でした。

本格的に、文化庁の、本物の舞台芸術体験事業が始まり、メンバーみんなで『ヤマ』と言っていたこの1週間を乗り切ることができましたな〜。ケガも 病気も、もちろんインフルもなく。今週だけでも4000人近くのお客さんにお芝居を観ていただいて、さらに、200人以上の子どもたちと、一緒の舞台に立 てたこの経験は、絶対に忘れられないものになるでしょうね。

今回は、もともと大ホール用に作られた舞台を、小学校の体育館で公演するように作りかえるという、かなりムチャな企画でした。
大ホールでの公演では、ドロップ幕に、カットクロス幕。合計40kg。
間口6間ほどの巨大な欄間が約80kg。
タッパ約3間、上下にそびえる塔のパネルが約40kg(専門用語ばかりです。読み飛ばしてください)。
舞台機構などなんにもない体育館という空間に、そんな吊り物などできませんから、ほぼ一からの作り直しを余儀なくされ。
照明、および音響装置なども無きに等しい場所ですから、ほぼすべての機材を持ち込んでの仕込みでした。
わたしも、慣れない照明スタッフさんのお手伝いをまかされ、日々、仕込みと同時に勉強の日々…。芝居もまともにできないというのにねえ…。

しかも、本公演だけではない。
出演する子どもたちとの、リハーサルがあります。
子どもたちに衣装をつけ、座る場所を指定して。
出演シーンをひとつずつチェック。
早朝に体育館に入り、撤収が完了するのは夕方5時近く。
ほぼ丸1日仕事です。

でも、体育館での公演というのは、やはりホールとはひと味違う面白さがあると思います。
ホールは、客席と舞台とのれっきとした境目があるけれど、体育館での公演にはそれがない。舞台と客席はフラットな一枚の板上に存在しているので、そのふたつは容易に融合してしまう位置にある。客席の空気が、舞台裏であっても手に取るように分かってしまいます。
そういう点では、ある意味オモシロイですね。

とりあえず、この事業、半分は無事に終えました。
あと半分、このシルバーウイークのあとに、7公演。
半分は岐阜、郡上や美濃のあたりの小学校の公演です。
旅があるので、少しはラクかな。

ヨノナカはシルバーウイークなどと言っているようですが…。
わたしらは、稽古ウイークでございます…。

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2009年8月27日 (木)

貝殻ブラジャーの感想。

タイトルから誤解しないでいただきたいのですが。
ウチのかみさんの日記にもそう書いていたので、そうさせていただきました。

先日、ウチのかみさんが舞台に立ちました。
話からして、ほんの少しだけの出演かと思っていましたが、けっこう全編にわたって出演してましたな。
客席に座って、開演迄の時間、妙に緊張してしまいました。わたしが舞台に立つわけでもないのにね。

人魚姫のエピソードを、歌曲、バレエ、台詞、生演奏を使って演じる、総合舞台的なものです。
ウチのかみさんは、人魚の三女役で、歌曲のパートでした。
なかなか相容れない部分があるこの舞台様式たち、同じ舞台にのせることじたい難しい気がします。とくに、バレエはいっさい発声しませんしね。
音楽も、ピアノとクラリネットとパーカッションで、クラシックというよりはジャズっぽい雰囲気がありました。
そういった異種混合の舞台。

でも、なかなか楽しめましたね。
バレエの王子さまとお姫さまもステキなパドドゥで。
生演奏もなかなか見事でした。異種間の狭間を上手くまとめていたような存在感がありました。ちょっと全体的にダイナミクスが弱かったかなと思いますが…。

ま、そんな中で、ウチのかみさんは一番でしたね〜。
歌に安定感がありました。ハイトーンの発声は、素人のわたしから聞いていてもゾクゾクします。ハリとツヤがあるといいますかね…わたしが惚れたところのひとつではあるのですが。

ウチのかみさんには、妻であっても、母親になっても、いつまでも歌うことを続けてもらいたいものです。

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2009年8月23日 (日)

マクベス。

実は、わたしにとって、一番最初に目にしたシェイクスピア作品です。
それも、ちょっと変化球かしら。
『蜘蛛巣城』という映画です。黒澤明がマクベスを日本の武将に置き換えて作った作品。
これが、わたしにとってのシェイクスピア初体験でした。
冒頭の白髪の老婆の予言シーン、終盤の森のざわめき、山田五十鈴演じるマクベス夫人であるところの妻役の鬼気迫る演技。それから、ラスト付近、三船敏郎めがけて矢が次々に射かけられるシーンの、かれの目から目玉が転げ落ちそうな瞬間などなど、今思い返してもはっきりと記憶に残っております。ちなみに、この矢を射かけられるシーン、矢の名手が三船敏郎めがけて実際に矢を次々に放ったのだそうです。それにたいして三船敏郎は『俺を殺す気か!』と思わず怒鳴ったんだとか。

先日、『子どものためのシェイクスピア』のシリーズ、『マクベス』を観てきました。
横浜、関内ホールにて。
ここ2週間ほど、稽古ばかりで休みがなかったわたし、気分転換もかねて。

こちらのシリーズ、毎年夏期に上演していて、わたしはもう10年ほど観に来ています。
『子どものため…』などと書いていますが、もちろん大人でも楽しめる。舞台は、とても簡素で、椅子と机しかありません。それを組み合わせてさまざまなシーンを作り上げます。舞台転換にはハンドクラップを使ったり、息やスキャットを使ったり。
黒衣の俳優たちが現れ、それを脱ぐと、中世のきらびやかな衣装がぱっと現れ、それは物語の世界へ引き込む鍵のひとつになっています。
シェイクスピア作品の登場人物は、横文字の、しかも長い名前が多い(ドヌルベインやらボローニアスやらホレイショーやらギルデンスターンやらマーキューシオやらヘイスティングズやら…)。何度か繰り返して呼ぶシーンなどは、それを分かりやすくする、単調だけれど確実な方法だと思います。子どもたちにも分かりやすい。
だけれども、実は『観客に想像してもらう』部分が多い舞台だと思います。
舞台って、元をたどれば『何もない』んですよね。
日本の『能』がいい例かと。

さて、この『マクベス』。
この作品に限らず、悲劇は、子どもたちの目にどう読み解かれるか。
おもに、子どもたちに見せる機会が多いわたしにとっては、そっちのほうがどちらかというと興味津々。客席の半分は、小中学生で埋まっていました。
なかなかしっかり観ていましたね〜。
劇中には、たぶん、クッション的な効果をねらっているのでしょうが、コメディ要素が含まれるシーンなどもあります。
それも、子どもの集中を途切らせない工夫のひとつなのかしら。
それに、この『マクベス』は、シェイクスピア悲劇の中でも密度が濃いと思います。その濃密な中で、一組の夫婦の栄光と没落が描かれている。
そういう点では、息つく暇もないような作品ですしね。

こういう舞台を観ると、ますます創造意識が高まりますねえ。

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2009年8月21日 (金)

サマースクールでのWS。

先日は、池袋のメトロポリタンホテルにて、手影絵ショー&ワークショップをしてきました。
『保育者のための実技講習会』の中で、わたしたちは講師としての参加。
会場の入り口には、いろいろな『保育グッズ』が販売されております。
こんなジャンルもあるのだな、と、講座の開始時間まで興味津々で見物。

大きな宴会場に数百人の先生方が床に座っておられました。
いつものスタイルではないので、少々緊張気味。
わたしたちの紹介を受け、さっそくいくつかのパフォーマンスを演じたのですが、いきなりの歓声と拍手にびっくり。
その後の参加コーナーでもたいへんポジティブな反応。
舞台上のわたしたちもたいへん楽しんで進行できました。
よく考えてみたら、今日のお客さんは、みなさん、いろいろなものを吸収するために来ているわけです。
よりよい保育のために必要な知識やワザを。
参加していただいた先生方、保育の現場でこどもたちと一緒に影絵を楽しんで欲しいものです。

パフォーマンスのラストには、今日は大人だけの参加ということで、大人向けの少々エロチックな小品をさせていただきました。
こちらも楽しんでもらえたみたい。

さて、こちらのホテル、普段のツアーでは宿泊することなどまずないリッチなホテル。
控室のサービスも充実していて。
昼食のお弁当もたいへん美味しかったですな〜。

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2009年8月20日 (木)

表の芝居と裏の芝居と。

今現在、秋に向けて、5本の舞台の初日を控えているわたし。
その中のひとつに、表の芝居、影の芝居と二つの手法が組み合わさっている舞台があります。
ウチはほとんどそうなのですが、この芝居の場合、裏の芝居はいわゆる『ボディシルエット』での芝居。
つまり、表で演じていても、裏で演じていても、動きじたいは一緒なんです。
『芝居をするのに、なんで影の芝居が必要なの?』
たぶん、こんな疑問を持つ人はいるはずです。
ま、ウチは影絵を得手とする劇団ですから、そこは言わずもがな。それはさておいて。

もともと、芝居をやりたくて劇団にはいったわけではなかったので、最初はもちろん羞恥心の固まりが舞台に立っているようなものでした。今でもある意味そんな雰囲気があるかもしれませんが…。
今回のこの芝居は、オンの芝居(舞台上の出演者に正対して芝居をすること。逆に客席に対して芝居をすることをオフと言ったりします)が多い。
人の顔を見ながらしゃべるのがニガテなわたしにはたいへん酷なことで…。
しかも、間口が8間(14.4m)ある舞台で立ち居振る舞いをしなくてはいけません。
舞台の大きさに対して、しょぼい、小さな芝居をしてはいないかと常に気になります。

どうも…苦手ですねえ。

ところが、これがスクリーン裏に入ると状況が一転します。
表の芝居とうってかわって、ある意味『自信』のようなものが出てくる。
自分の鼻先から推測される目線、衣装のすそ、背筋など、そういったものが自分で確認できるからでしょうか。
以前も書きましたが、具体的な『客観性』が生まれるんでしょうね。
自分を見つける『第2の眼』とでもいうのでしょうか。
スクリーンに投影される街並、ドアや遠くの人々の静止画、部屋の中の家具、窓べりやテーブルといったものに存在感を与えようと自分の影を映しているような気持ちになります。

ウチのかみさんも、『影の芝居のほうがイキイキとしていて躍動感がある』と言ってくれるし。
ま、この芝居を観る方は、そんなことは全然気にしないでしょうけれど。

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2009年7月25日 (土)

こどもに接して。いまの舞台にあらためて。

近日。
文化庁からいただいたお仕事で、子どもたちにお芝居の体験授業を数日させてもらっています。
対象は全学年。1年生から6年生まで。2時限という時間帯で実施しています。
あらためて思いますが、子どもたちはオモシロイ。
もちろん、みんなに体験してもらっているお芝居の方法とか世界に魅力があるから子どもたちの目が輝いているというのはあるのだろうけれど、30度をはるかに越える体育館の中で、汗をふきふき、わたしたちのレクチャーを熱心に聞き入っているかれらの姿を見ていると、こちら出演者陣も張り切りざるを得ませんな。

こうして子どもたちに教えていて思うのは、今稽古している舞台の多様性。
これまで主軸として活躍していた影絵人形が影を潜め、芝居や歌が内容のほとんどを占めます。
サブで演じられていた手影絵という表現が、もしかしたら今や劇団のメインになりつつある。
こういう、『変化』。
たぶん、これからもここで書き続けていくとは思うけれど。
変化に順応するとかしないとかではなくて、こだわりをつらぬくとかふりきるとかではなくて、やっぱり、その瞬間にどうやって自分を見つめられるかどうかが重要なのかな。
人間は、瞬間の連続の中で生きている。そこでは常に選択肢があって、とくにわたしたちの今の時代にはその選択肢が膨大にある。
森が伐り開かれている時代。視界が開けているということは、同時に自分を見失う可能性が高いのかもしれない。

こんなことを考えていると、最終的に芝居に結びつけてしまいます。
プロセニアムで仕切られた舞台は、瞬間的な人間のドラマそのもの。
そこで演じる俳優は、常に客観性というものを求められる。
その世界を共有する観客に、ひとつとして同じ感想などはありえない。それはたぶん、観客からしてみると、俳優の客観性こそがそれぞれの『変化』の選択肢となり得るから。
言い換えれば、『いい芝居』は『変化』を与える、ということかしら。

あんまりまとまりませんね。
ま、子どもたちには、純粋に舞台を楽しんでもらえたらいいですね。

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2009年4月 4日 (土)

大衆演劇。

しらさぎ座には、わたしたちが入るまで、『大衆演劇』と呼ばれるジャンルの劇団が公演していたようです。
大衆演劇とは…いろいろ調べてみたら、
分かりやすい芝居で、観客と舞台との距離が近く、比較的安い料金で観られるもの、なのだそうです。
公演する場所は、おもに、大衆演劇用の劇場、全国の健康センターや旅館、ホテルなどなど。
人情劇、剣劇の芝居と、歌謡ショーや舞踊ショーなどを2部構成にして公演しているそうです。
以前、テレビで見たこともあるけれど、家族での一座が多く、絆が強い反面、各地を転々としながら公演を続けていくので、子どもたちは学校にも満足に通えず、大変だというようなシーンがありましたね。

しらさぎ座に来場されるお客さんで、大衆演劇が観たくてやってきたというお客さんもいらっしゃいます。
子役を見たい、女形を見たい、人情ものを見たい、と…(今回、ウチがやっている芝居とはかなりおもむきが違いますね)。
正直、それでちょっとガックリされて帰るお客さんもおられます(たいがいは、オバサマですね)。

お花、という名前で、ご祝儀も出るのだそうです。
可愛い子役が出ると、万札で作ったレイを首にかけてもらったりするとか!
胸元に扇折りにしてお札が差込まれたりとか!
チケット代よりもはるかに高い出費ですな。
それでお客さんは楽しんでいるのですからいいことなんでしょうけどね。
子どもの頃に、そんなにたくさんいただいちゃったら、ウハウハですな〜。

わたしが劇団に入った当時、田舎の親類はみな、そんなところに入ったのかと勘違いしていた時期がありました。
田舎では、劇団イコール大衆演劇と思っている雰囲気がありますねえ。
会社なんですけどね…一応給料制だし。
最近は、やっと、認められつつあるようです。

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2009年3月25日 (水)

祝! 侍JAPAN!

良かったですね〜。

生放送は本番中で見られなかったけれど、ラジオでお昼休みはずっと聞いてました。しかも、2st開演直前に、9回裏、ダルビッシュ四球でピンチというあたりで本番が始まったものだから気が気でない。でも、ちゃんと芝居はやり終え、合掌村の職員さんから『5−3で勝ったよ』と言われたときにはホッとしたものでした。
その夜、再放送をやっていたのですが、結局全部見てしまった。

バッター、元、現ヤクルト多いですねえ。ヤクルトファンにしてみたら嬉しいかぎり。
青木、稲葉、岩村。みんな大活躍じゃないですか。
それに、敵ながらもあっぱれだった韓国の抑えのエース、林昌勇もヤクルトだし。
一場も入るんですよね〜、そういえば。
今期は期待するぞう!

しかし、イチローはすごい。
最後まで1番で使った原さんもすごいけど、最後の最後に打ちまくったイチローはもっとすごいと思った。
かれから学ぶべきことってたくさんあると思います。マスコミをのらりくらりとかわしているようなコメントにもそれは隠れてる。
10回に、勝ち越し安打を放ったときの状態をマスコミに聞かれたとき、集中していたか、という問いに対して、いろんな余計なことを考えていたっていうんですね。ものごとに対して『集中する』行為の真の意味って、『集中しない』ことじゃないのってことなのかな。

これ、じつはわたしもあります。芝居中に、台詞がうまくいってる気がするときは、妙に感覚が広角になります。それに、声が出ている場所も、自分のおでこから45度上のあたりに感じるときがある。
『お、前から3列目のお客さん、ずっとこっちを見てる』
『下手前の先生、うつらうつらしてる』
『今日のこのシーンの照明の付きが遅いなあ』
以上、台詞を言っている間、ほんの数秒のうちに頭をかけめぐる。
長い台詞を言っている間に、
『肩に力が入ってるから抜こう』とか、『首をあげすぎると声がひずむから胸元からあげよう』、『ここらで台詞をアップテンポにしたらオモシロイかな』などなど。そして、同じときに、『今日のお弁当食べ過ぎた。ゲップに注意!』とか、『ヤバい、今日、弁当の後に歯を磨いてないぞ。弁当のノリが歯についてないかな』とか、『今日の衣装の帯、ちょっと締めが甘かったな…ずり落ちるかも』、『今日の後輩の台詞はいかんな〜。『不思議なことだ』の『だ』が上がってるよ…』なんてことを考えてたりするんです。
なんて散漫な状態…。

とにかく、まあ、イチローさんにはまだまだがんばっていただいて、わたしもいろいろ勉強させていただくということで。

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2009年1月31日 (土)

ビッグバン。

大阪、堺市にある大きな児童館の名前です。
外から見たら、ガラス張りの近未来的な建物。
確か、名誉館長さんが松本零士さんだったと思います。

今日、明日と、こちらのホールで公演があります。
わたしもかれこれ4回目かしら。何度も来ているので舞台の様子も分かっており、仕込みやすい会場のひとつです。
橋本知事さんが就任して間もなくこちらの施設を訪問しておりましたねえ。ここもなくなってしまうのかしら。

さて。
こういう会場は、家族で来場されるのがほとんどです。
今日も、2度の公演どちらも親子さんがメインでした。だいたい100人ちょっとかしら。
関西圏のお楽しみのひとつですが。
おコたちの関西弁ほど可愛いものはありませんねえ。
終演後、お見送りでの、こどもたちとのコミュニケーションがいちばんのたのしみだったりして。

終演後、『BIG ISSUE』という雑誌の取材をいただきました。掲載号が決まったら、またお知らせいたします。

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2009年1月22日 (木)

神奈川、横浜市。

今日は、横浜市内の幼稚園にて。

かなり立派な建物です。
遊び場所もたくさんあり、ホールも広くて駆け回れます。あとで園長先生におうかがいしたのですが、おかげで体力的に弱いコは1人もいないとのこと。先日、日本の子供たちの体力が弱まっているというニュースが流れていましたが、こちらの幼稚園さんは大丈夫そうですな。それにしても、まっすぐ走れないコがいるなんて。とくに障害もないコなんですよ。でも、昨今の住宅事情や子供の遊びの変化、それに事件などをふまえたら、体を動かす機会もなくなるなあと思いました。でも、あの、都道府県別でランキングをつけるのってどうなのかしら。あんまり意味がないように思いますけどね。

さて、今日の公演は、インフルのコの代演との本番。
もちろん、好評いただきました。おまけに来年の約束もかわしてきました。
やっぱり俳優がかわると芝居も変わります。そういう点では結構楽しめましたね。

お昼に、園長室で、お弁当を頂きました。
さすがヨコハマ、シウマイ弁当です。素朴な疑問。なんで、シウマイなのかしら。
食後、園長先生と、コーヒーを頂きながら雑談しました。
子供の話題は尽きません。たいがい、ギリギリまでおしゃべりして、他の先生が呼びにくるまで止まりませんねえ。

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2008年11月28日 (金)

舞台へのこだわり。

先日、舞台経験でははるかにわたしより先輩のかた(影絵ではまだ数年です)と、今の自分の『影絵』という分野に対する自分なりの考えを言う機会がありました。

そういわれてみると、あんまり『考え』を具体化したことはなかったな。
少しずつ話してみたんですが、案外とエラソーに出てきます、ペラペラと。瞬間的に勝手に奔流した言葉に自分で半分、(ここまでこだわっていたか)という驚きと、今のこのスタイルの奥深さを再認識させられました。そりゃ、もう17年も舞台あがっているわけですもの、なんらかの考えやこだわりがなきゃいけません。わたしはそう思います。それが他人に分かってもらえるかどうかの問題はさておき、自分で主張できるような、『こうだ!』と胸を張って言えるようなことがひとつでもなきゃね〜。

例えば、普通の人は、もちろん、自分の『影』は、見ることができるでしょう。
晴れた日に、外で、足元を見ればいいわけです。そこから伸びている真っ黒の影をすぐ見て取ることができる。
でも、自分の影の『後ろ姿』はなかなか見る機会はないでしょうね。影の『視線』も。
……。あんまり具体的ではないですね。では、『横顔のライン』ではどうでしょう。もっと細かく言うと、『口元』とか、『鼻先』とか、『まつげ』の影は?
ちょっと意識しないと見ることは出来ないと思います。
なんだかミョーな話になってきました。

自分の『影』でお芝居をすること、それはまず『自分の影を見ること』だと思います。
そのまんまのことなんですけど、それがなかなか伝わらない。なるほど。その先輩と話していると、よくわかります。舞台経験の豊富であること、『影』を使ったスタイルになかなか入り込めないことなど。
でも、意外と答えはすぐそばにあると思うのです。
『影』は、客観視された自分の姿だと思えばね。
どんな舞台芸術でも、もっと広く言えばどんなお仕事でも『客観性』は大事だと思います。自分を見つめるもう1人の自分。落ち着いて自分の演技を解析してダメを出して、より良く楽しく、面白くしようとする自分が。
普通のお芝居だと、それこそ自分の魂のかけらを無理矢理抽出して、客席に飛ばしてそこから自分の演技を見なくちゃいけない(かなり乱暴な表現ですな…)。けれど、自分の影ならすぐそばにいます。すぐそばで自分を見られる。
わたしは手だけで数十種類の動物の影を作り出せますが、動物になっても一緒です。うさぎになってもふくろうになってもりすになってもやっぱりそれは自分。影絵人形を操るときも

で、客観視した瞬間に、自分の肉体が消えてしまうような錯覚を憶えたこともあって…。
な〜んて、さらにミョーな話になってきました。そろそろまた次の機会に書こうかな。

今の代表の演出はあんまり好きではないけれど(!)、
『演技や台詞はロジックだよ』
って言ったことには、ちょっと感銘を受けたりしてます。

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2008年11月20日 (木)

有言と無言のはざまで戦々恐々…。

鎌倉市のホールにて、2ステージ、合計約800名様。午前と午後に1回ずつの公演でした。
2校の合同鑑賞会で、それぞれの学校から徒歩で来場、楽しんで帰られたようです。

それぞれ市内の小学校の児童さんだったのですが、まったく反応が違ってびっくりしました。
やっぱり、給食たべたあとだと威勢がいいのかしら。午後の回のこどもたちは面白いレスポンスがありましたね〜。
お芝居をやっている最中では、もちろん、お芝居全体でお客さんとの『無言のやりとり』があります。広義な意味あいで、作品を、あるいは演技を楽しんでほしいという思いとか、情熱とかのやりとりですね。それは、たいていは『拍手』であったり、『息づかい』であったり、もちろん見えない、何とも表現しがたい『空気』とかです。そういったものを肌で感じてお客さんとの共有感を得る、といったようなことかしら。

ところが、こどもたちは常に即答を求めるため『有言のやりとり』とでもいいましょうか、そういったやりとりがときどきあるのです。
これは、お客さんに直接向き合って語る手法であれば、ある意味やりやすいのですが、普通のお芝居で演じているときにそういう『有言のやりとり』がでると、ちょっと迷ってしまいます。
例えば、今日のお芝居で言えば冒頭、飛行機が不時着して飛行士が現れるシーンで。
砂漠の真ん中に不時着した飛行士は、この先どうしたらいいかわからないという大変な状況を芝居するわけですが、こどもたちは、そういうところにとつぜん現れた飛行服の男に対し、たぶん、まず対等な状況にしたい欲求を出すわけですな。
『ねえ、あなたは、誰?』
そして、ひとりが聞き出すと、まわりに伝染します。
そして、いろいろな呼称が飛び出る。
お兄さん、おっさん、おじさん、etc...。
最近は、それに対して楽しみながらセリフを続けていけるようになりましたが、以前は、『静かにしてくれ〜!』という意味を込めて、大声でセリフを言ってしまったりしてましたね。静かにしてもらうのは、実は平静にしていたほうが耳を貸すものです。
もちろん、直接向き合って語るシーンもあります。そこはたいへんやりやすい。もちろん、やりすぎると墓穴ですから深追いはしません。お芝居と、語るシーンを繰り返しているうちに自然とこどもたちがそのスタイルに慣れていって、知らないうちにこどもたちが物語に溶けんでいる…まあ、それがいちばんいい状態なんでしょうね。年に1回、あるかないかかしら…いやいや、もうちょっとあるかな。
こどもたちの思わぬその『有言のやりとり』とのうまいやりとりの方法がわかれば、もっと児童劇も楽しくなる、そんな気がします。

今日の公演は、いわゆる市民文化会館というような系列の場所でした。
たいていのホールには、いわゆる『小屋付き』と呼称される職員さんがおられます。
いわば、舞台装置や照明、音響のプロ、といってもいいでしょうね(たまにはまったくの素人さんもいらっしゃいますが…)。
今日の小屋は、たいへん協力的で、演じている方も楽しくやれました。
あんまりお手伝いしてくれないところもあったりするんですけどね。
今日などは、袖の方で熱心に『ウサギ』の手影絵を見よう見まねでやっていたり。舞台上から袖の隙間に見えるその姿におもわず笑ってしまいました。

明日でちょっと一区切り。
かみさんとも33日ぶりの再会ですわ。
明日は牡蠣キムチ鍋の予定です。

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2008年11月11日 (火)

公演情報、テレビ出演情報〜♪。

今日は、福島、郡山にて。

オフでございます。
DVDでも借りて、じっくり映画でも観ようかと思っております。

たまには、劇団員らしく、公演情報を。

☆12月定期公演『さんまいのおふだ』
(ちなみにわたしは出演していません。わたしは公演のときは、6日は徳島、23日は淡路島に行っておりまして、会うことは出来ません[m:52])
12月6日(土)カメリアホール(総武線亀戸駅すぐ)
12月23日(火)都筑公会堂(横浜市営地下鉄センター南駅徒歩5分)
どちらも、10:30/14:00の2回公演です。
チケット代は、しゅう特別割がございます。

以下は、わたしが出演する舞台。

☆『長靴をはいたねこ』
11/29(土)19:00~ 熊本県宇城市 ウイングまつばせ文化ホール
チケット購入は、直接ホールまで。TEL0964-32-5555

☆『みなみのうみのおとぎばなし』
12月20日(土)14:00~ 大阪府泉佐野市 泉佐野市泉の森ホール
チケットは整理券のみ(無料!!)。もう配布しています。TEL072-469-7100
2009年1月12日(月)14:30~ 大阪府東大阪市 ドリーム21
チケット販売は11月20日より。TEL072-962-0211
2009年1月31日(土)、2月1日(日)それぞれ13:00~/14:30~
大阪府堺市 大型児童館ビッグバン
チケットはいりませんが、入館料は必要です。TEL072-294-0999

なんだか、こうしてみると、わたし、あんまり地元(横浜)では公演していないのだな。しかも、大阪多いし。
でも、小、中学校や、幼稚園ではちゃんとやってますよ、横浜も。

次は、テレビと映画です。
まず、映画ですが、これは、ウチの代表が直接出向いたようです。
『まぼろしの邪馬台国』という映画で、吉永小百合さんが手影絵をちょっぴりされるようで、その指導に行っております。わたしはまだ観ていないのですが、そのうち行ってみる予定です。
続いて、テレビ出演。
11月22日8:00~、テレ朝系列の『朝だ!生です旅サラダ』で、下呂しらさぎ座で上演しているウチの劇団の舞台が紹介されるそうです。
11月29日18:50~、NHK教育の『ヒミツのちからんど』で、まだ内容は公表できませんが出演します。わたしもちょこっと出ます。

くらいかな。
さて、ゆっくり休ませていただきます。

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2008年3月22日 (土)

ジョディと子鹿のフラッグと。

先日、渋谷の児童会館にて。
劇団むすび座さんの公演です。人形劇場所でいったら西の横綱ですな。愛知県の劇団さんです。
日曜日は、タダで観られるんですよ。すこし列ばないといけませんが。
その日の作品は、わたしもおせわになっている演出家が演出を手がけておられるという関連もあって。
予想通り、ちっちゃいコたちの列にまじって、知ってる顔がちらほら。
役者顔ですからねえみんな。
目が合って、かるい会釈。

さて、舞台作品の方ですが。
元の題名は『子鹿物語』といいます。
アメリカの作家マージョリー・キナン・ローリングスというかたの物語だそう。
作品の名前は知っていましたが、実は内容はあんまり知りませんでした。有名なようです。
舞台はアメリカ。開拓時代でしょうか。それこそ『大草原の小さな家』のような家族の絆、『ロッキーを越えて』での自然との共生みたいなものがテーマのようです。自然や動物が大好きな少年ジョディが主人公。父親と狩りに出かけたり、母親の仕事をしっかり手伝ったりと、たいへん真面目な少年。父親が撃ち殺した(これにもちゃんとした理由があるのですが)親鹿の子どもを、かれはひきとり、家で飼い始めるのですが、成長するにつれて野生を取り戻し、作物を荒らしたりし始めます。開拓時代の苦しい生活の中、家族はやむなく子鹿を撃ち殺します。

台詞の中に、『責任』ということばがでてきます。
子鹿を飼うということへの『責任』です。ジョディは父親に、『必ず迷惑をかけない』と約束します。が、結局野生化は止められなかった。
かたや父親は、子鹿が大きくなるにつれて野生を育み始め、手をつけられなくなることを知っていたとは思います。でもそこに、自分を救うためにやむなく親鹿を撃ち殺してしまった『責任』というのも存在する。
『飼う(飼いならす)』と、『責任』といえば、内藤濯さん訳の『星の王子さま』にもありましたな。
遠からず、同じことを言ってるのかしら。

ラスト近く、子鹿を失ってしまったジョディの心の葛藤が、さまざまな道具で物理化される。
ここも、むすび座さんならではですな。
ちいちゃなコたちに分かるかな〜と思って、まわりをそれとなく見回すと、
じっと舞台をみつめています。ほ〜、分かるんだね、と思いました。

たいへん、原作に興味を惹かれました。
かみさんは、NHKのアニメで観てた、とても感動したと言っておりまして。
さっそく、楽天で注文です。

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2008年3月 6日 (木)

撮影。

dwangoというところからのおしごとです。

手影絵のショートムービーを、関連動画サイトに配信していただけるとのことで、数本、収録しました。

たかだか15秒の作品ですが、やり始めるとなかなか難しい。
わたしら舞台人は、パフォーマンスを『ナマモノ』と見ていますから。
その場その場の勝負だと思っています。なぜかって、その日、その場のそのお客様たちに見せる芝居はその空間、時間でしかないわけです。戻ってきませんし、やり直しもきかない。だから『ナマモノ』です。
そんなわたしらが、映像作品というものをつくるのはたいへんむつかしいんです。映像作品は、いつまでも残りますからね、いわゆる『保存食品』ですな。

『はい、カメラ、まわりました〜』
『ウサギの親子、テイク3、スタート!』
15を数えるカウント。
慌てた演技しかできません。なんだか、焦ってしまうんですな。
演じた後、モニターで動きを確認。自分たちのパフォーマンスを直後に確認するという経験もあまりありません。なかなか恥ずかしいもんです。
それでも、カットをかさねるうちに、コツをつかめてきたようで、だんだんいい感じになってきました。

2日にわたる収録は、無事終了です。
公開が決まったら、ぜひご覧くださいね。

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2008年2月12日 (火)

カカフカカ。

昨日観に行ったお芝居の劇団の名前です。
ちなみに、お芝居の題名は、『セサミストレート』でした。

劇団の名前、本当に個性的で面白い(不思議な?)名前が多いですね。
それから、毎回、小屋に行って、チケットをもぎられる時に渡されるチラシの山の色とりどりなこと。席に座って開演を待つまでは、たいがいその山を めくって時間つぶしをするのですが、思わずぷっと笑ってしまうチラシが必ずひとつはあったりして。そういう芝居はまず行かないのですが、でも、そういうイ ンパクト性もチラシには必要なんでしょうけどね。
ちなみに、小屋(業界用語でホールのことです、よく芝居小屋といいますが)によって配布されるチラシが違うというのも面白いですね。タイニイアリス、世田パブ、新国立と、くらべてみると楽しいですよ。

上演されていたホールはアイピット目白というところ。
かつての事務所の同僚が客演しているとのことで、久しぶりに会うのもかねてでかけました。
たいへん小さなホールで、100人も入ればいっぱいいっぱいというくらい。
近くのお店『99ROUTE DU CHOCOLATE』というお店で差し入れを買いました(ちなみにこのお店、目白にあるチョコ専門店で、この日は大盛況でした)。

芝居の感想はというと、もう、ひたすら笑ってました。基本的には喜劇専門の劇団のようですねえ。
とにかくアニメネタ満載でしたな。アニオタ必見というところ。
なぜかベジータ好きのかみさんは、それに似た出演者が出るたんびに大笑いしとりました。
一歩まちがえば、ばかばかしい笑いで終わりがちなこのテの芝居、でも、案外とウラには一本筋が通っていてうなずけるところあり、です。
役者さんも全体的に安定してましたし、真摯(?)に笑いを提供しようという熱意は伝わってきました。

出演している知り合いは、また一皮むけたようです。
わたしもがんばらねば。

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2008年1月28日 (月)

風をみた少年。

過日、鑑賞してきました。

国立オリンピック記念青少年総合センタ—、カルチャー棟小ホールという、とても長い名称の場所です。
演じてくださるのは、劇団あとむさん。わたしの所属している事務所とはおつきあいの長い劇団のひとつです。
この劇団の特徴は、ご覧になっていただくとわかるのですが、とにかく大道具が少なく、細かな舞台美術もないというところです。すべて、俳優たちの 持つやわらかい棒や、ロープ、大小さまざまな布、簡便な人形をもちいてその物語の場所、風景、雰囲気を表現するのです。つまり、観ている側はかなりの想像 力を求められるということですね。まあ、基本的には舞台芸術というものはそういうものなのでしょうが。
究極的にいえば『能』や『狂言』みたいなものでしょうか。あっちのほうは、もっとそれが求められるのでしょうけれど。

さて、『風をみた少年』は、CWニコルさんの原作だそうです。わたしは読んだことがないので純粋にこの作品の感想だけ。

正直、久しぶりにおもしろい芝居を観たなあと思います。
作品自体はもう十数年の歳をとっており、落ち着きがある反面、俳優たちのエネルギーは若干弱かったかな、と思ったりもしましたが。
主人公の少年『あいつ』が、時分が壊してしまったイタチの屋根の平べったい石をさがしにいろんなところを冒険する…ストーリーを簡単にいえばこん な感じかしら。この『あいつ』君は、動物や植物や、氷河ともはなしができ、かれが『怖い視線』でものをみると、みられたものはこわれてしまうというすごい 力も持っているんです。その力を世界征服につかおうとする悪いヤツ、かれを仲間にしたクマの一族、それから原作者のニコルさんも登場して、ここまで書く と、なんとも破天荒な展開、わたしも最初は?と思いました。

が、ストーリーが進むにつれてどんどん引き込まれます。
最初はちいさな街角の物語だったのが、国、世界、種族、あの世から宇宙へ、そしてもっと原初の細胞のなかのミクロコスモスまで視野が広がり、気づいたときにはプロセニアムの枠からとうにはみ出してしまうような一大叙事詩へ。
全編2時間近かったですが、楽しませていただきました。

脱皮という言葉が出てきます。
人間は何度でも脱皮している、そう、主人公はニコルさんはじめ、観客によびかけます、知らない間に。でも、その脱皮の瞬間が自分ではっきりわかればとても世の中は楽しくなるのでは、とわたしなりに思いました。

この作品の演出家は、わたしにとって、敬愛するかたの一人でいらっしゃいますが、とにかく、観るものの心を裸にしてしまう、そんな思いにさせられてしまうのです。今回もまた『やられてしまった』とおもわず苦笑いです。
もう70を過ぎておられますが、いよいよお元気そうで、また次の作品に期待してしまいます。

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2007年10月 8日 (月)

ミザリー。

先日、新宿シアターアプルにて、『ミザリー』観劇してきました。
スティーヴンキングの名作ですねえ。このかた、ホラー作品も有名ですが、『スタンドバイミー』や『ショーシャンクの空に』等、多彩なジャンルにもその辣腕を発揮してます。
ちなみに、映画ではキャシーベイツが恐怖の演技でアカデミーをとりましたね。
今回は、それをまったく日本語訳にして公演。

基本的に、こういう商業演劇は観ないのだけど、チケットが大変安く手に入ったので。

渡辺えりさんと、小日向文世さんの二人芝居です。
そう、渡辺えりさんなんですよ。えり子さんじゃないんです。最近、改名されたようなんですよね。入場したときに渡されたチラシの説明に、美輪明宏さんにすすめられて改名されたようです。知らなかったです…。

芝居の方にもどります。
この作品、9割9分が一軒家の部屋の中が舞台。俳優の演技力が試されますね。
もちろん、お二人とも見事な演技で、飽きることなく観ていられました。そして、映画になかった面白さ、それがこの二人のちょっとしたコメディエッ センス。物語はとても緊張感あふれるサスペンスタッチなのに、言葉のやりとりや端々にちょっとした笑いがあるんです。それがすこし風刺に見えて、『そうな のかな〜?』と思ったりもして。

この日、実は、かみさんと、わたしの父も一緒でした。
父は、こういう芝居を観るのは初めてだったのですが、一応あんまり寝なかったと言ったあとで一言、『疲れた』と言っとりました。

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2007年9月27日 (木)

世田谷区上北沢。

なんだか親しみ深い街でした。

まだ7時前のこと。
朝から、早出されてきた副校長先生が、正門前の気のいい近所のおばちゃんとくだけた会話で盛り上がっていました。

『おや、副校長さんも踊るんでしょ?(ウチのトラックの劇団名を指差して』
『ハハハ、では、踊りましょうか?』
『ぜひ観に行かないとね』

いいですねえ、学校と地元の人たちとの連携。

本日の公演も、なんとか無事終了しました。
今日は、学校開放日で父兄も幾十人か来られてましたね。
はるばる、山梨から公演作品の選定のために下見に来られた方もいらっしゃいました。
ご苦労様でした。

それにしても、なかなか涼しくならないですねえ。いえ、朝夕はだいぶん過ごしやすいんですが、日中はまだまだ汗が流れます。

芝居は砂漠が舞台だから、べつにいいんですけれどね…。

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2007年7月24日 (火)

観劇日。

マッコリに支配されたままの起床でした。
役者始め、スタッフもみんなちょっと二日酔い気味。本番が無事終わったのだからまあお許しくださいませ。

本日の予定。
11:00 台湾の劇団、『Florting table』観劇。
16:30 アシテジ大会のshowcase参加。
18:00 韓国の劇団、『彼の時計が止まったとき』観劇。

せっかく国際フェスに参加したのだから、なるべくほかの舞台作品も観ておかないといけません。それに、関係者なら無料で鑑賞できるのでとてもお得です。

台湾のかたがたの作品は、特にストーリーのない、けれどもとても楽しい舞台でした。ほとんどがオノマトペで演じられて、例えば、お箸がわめいてウェイターを呼んで食べ物を注文する、なんてショートストーリーがあるんですが、文章で書いてもあんまりわからないかもしれませんがとても笑えるんです。ただ、ホールさんの音響がとても悪く、音楽がなかなか鳴らなくて、こっちがやきもきしてしまいました。役者さんたちがかわいそうでした。それでも、そこはプロですね、トラブルの中でもしっかり演じておられましたよ。それにしても、ウチの公演は、日本からスタッフさんを連れてきて本当によかったです。

夕方から観た、韓国のお芝居ですが、こちらもまたよかったです。愛と戦争をからめたオムニバス形式の舞台でした。俳優は、皆マスクをして演じます。セリフはいっさいありません。2倍くらいの大きさの大きな顔。表情は変わらずとも、そのスマートな動きで表情以上の感情を表現します。小さな子たちも戦争のシーンを観ていましたが、じっと観劇していました。
最後に、舞台装置である一本の木に、お客さんに葉っぱを渡して帰るときに木にくっつけていくというおまけがあったのですが、自分も舞台に参加しているような気がしてとてもよかったと思います。
ついでに、この舞台を観にきていた何人かの子どもたちが、わたしたちをおぼえていてくれたようでした。こっちをちらちら見ているんですね。手を振ってあげたらニッコリしてくれました。

さて、観劇の後はお約束の打ち上げです。
今晩は『サムゲタン』。
キムチな日々に、ちょうど良い最後の料理でした。
さあて、明日は日本に帰れます。明日はちょっと早起きして、お寺さんをまわってみよかなと思います。

ええ、写真は、『サムゲタン』と、韓国の舞台、それから、お土産を買いに出かけた仁寺洞の植木の根元のハングルです。
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2007年7月22日 (日)

ソウル初日。

前日のリハーサルでは、かなり緊張状態のわたしでした。

舞台始まりの第一声、「ヨロブン(皆さん)!』を、「ウリヌン(私たち)!』と間違ってしまい、いいながら意味を考えてしまってその後のハングルが出なかった状態…。しかも、日本のハングル先生に教えていただいたハングルと、現地のハングルとではなんだか微妙にアクセント、言葉が違うんですね。直前にそういう微妙なニュアンスの変更をいわれても…。

それでも、本番当日は、午前中に一度通し稽古をして、大分緊張がほぐれ、午後からの2回の公演にのぞみました。

客席は、7割ほどの客入りとのこと。
舞台袖からちょっと客席のざわめきを聞いてみると、不思議に緊張がほぐれてきました。その雰囲気、本番前の雰囲気は、国は違えどかわらないことに気づいたように思えて。しかも、子供たちのざわめきは日本のそれと全く一緒です。これから始まることへの期待やワクワク感にあふれている。
これでもういつもの自分に戻れました。

さて、本番です。
いきなりの、大喝采です…!
本編に入る前に、ちょっとしたパフォーマンスをするのですが、とにかく大人も子供も熱狂的なお出迎えでした。始まりからこれだけのせられたらもうその後はノリノリです。
ハングルにしたところが異常にウケてたり、逐一大歓声があがったりとやってる方も嬉しくなってしまって。しまいには手拍子連発。

さて、今日で公演も終わりです。
楽しんでこよっと。

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2007年7月20日 (金)

本番前夜。

がんばってアップしますよ〜。

明日は本番ですので、あんまりながながと書き込みません。今日は、無事長い船旅を終えて到着した舞台装置たちを会場に組み上げ、ひたすらリハーサルの時間です。
驚いたのは、ハングルの日本版と韓国版があること。日本の先生から教えていただいたニュアンスと、韓国のそれとは結構違うんです。やっぱり現地では違うんですね。私含めメンバーはちょっとずつ変化したり、増えたりしたハングルを今晩必死に記憶しております。

でも、韓国のスタッフさんは非常に親しみやすいですね。それと、同業界同士というのは言葉は違っていてもどこか通じ合うところがある。日本語と英語と身ぶりをふくめてがんばってアピールするとちゃんと通じるんです。やっぱり世界は一つですな〜。

今晩は、スタッフとキャストと夕飯のちわかれました。今日までの主役はスタッフ、明日明後日の本番を仕切るのはわたしらキャストですからね。スタッフたちはソウルの夜闇に消えていきました。わたしらはホテルでハングルの復習です。

さて、明日は楽しみますぞ!

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2007年7月12日 (木)

お芝居の夏祭り。

夏場は、地方でいろんな演劇のフェスティバルが行われているんですよ。夏休みは子どもたちをターゲットにするには絶好の機会ですからね。
この夏、わたしが率いる班だけでも3カ所まわります。

その筋では大変有名な長野県飯田市の人形劇フェスティバル。
大阪府岸和田市の演劇フェスティバル。
千葉県富浦市の人形劇フェスティバル。
もちろん、韓国の公演も、アシテジ(国際児童青少年演劇協会)という団体が主催する世界的なフェスティバルです。各国から劇団がやってくるんですよ。

同業界の人が観にくるので、なかなか緊張しますね。でも、ウチの作品が好きな方も世の中にはいらっしゃって、そういう人たちとしばらくぶりに会えたりするのは嬉しかったりします。

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2007年7月 6日 (金)

帝劇!

帝劇!
初めていきました。
帝国劇場は、有楽町であいましょう〜♬の有楽町駅から歩いて数分です。写真は、帝劇のホワイエ。ステンドグラスが美しい。

知り合いが、チケットを入手してくれたのです。平日のマチネ公演でしたが偶然にもわたしは代休を取ってまして、かみさんには悪いけど一人で出かけました。実は、その知り合い、ネットで、ただでチケットを譲ってくれる人を見つけてくれたんですよ。その人とはその日限りですが、メールにてやりとりをして、劇場前で待ち合わせをすることになりました。国際フォーラム前の並木道にはランチを販売しているワゴンがたくさん並んでおります。その中から、メキシカン鳥そぼろ丼をチョイス、昼食。

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演目は、『レ・ミゼラブル』です。もう20年も上演しているんですね。幼い頃、『ああ無情』の題名で、子ども向けのものを読んだことがありますが、ヴィクトルユーゴーの原作本は5巻くらいもある長編だそうです。はっきり言わせていただきますと、観賞後、その長編に挑戦したくなりました。ジャベールの生き様、是非原作でしっかり読んでみたい!


さて、わたしは鞄に赤いハンカチを巻いて帝劇前で待ち合わせることに。『お互いの目印を決めましょう』とメールでやりとりしたのですがなにぶん初めて会う人ですからちょっと心配でした。が、お会いした人は普通の学生さん。なんと前日に一緒に出かける予定の人が急な仕事で行けなくなってしまったそうなんです。
少しですが薄謝を手渡し、いよいよ舞台の幕が開きました。ちなみに、いただいたチケットは前からなんと8列目! タダで鑑賞できるのが夢のよう。おお、別所哲也の顔が見える。

大変楽しませてもらいました。
久しぶりにしっかりしたミュージカルです(久しぶりというか、もう20年もやっているからそうでもないか)。舞台装置もすごい。バリケードもすごい圧倒感。回り舞台を上手くつかいながら舞台転換を連続させる演出は見事、さらに、その上で流れるように演技を続ける役者さんの足さばきも見事です。そして、前から数列目でしたから生の声が聞こえます。ここがよかった。
今回は、前もってCDを聞いていたので、すごくスムーズに芝居の世界に溶け込めました。別所さんがあんなに歌うのを初めて観ました。

この作品はとても面白いと思います。
機会があったらぜひ、観てもらいたい作品のひとつですね。

ちなみに、かみさんはすでに博多で観てたそうです。

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2007年6月18日 (月)

役者冥利のひとしずく。

本日は、横浜のとある小学校にて公演でした。

で、今は琵琶湖そばのホテルにおります。今日横浜、明日滋賀で、明後日福井。相変わらず各地を転々としております。ま、それはいいとして。

お芝居をするときに、私もまだヒョッコではありますが、少しくらいは笑わせたり、ちょっぴり『ヘェ〜』といわせることはできると思っております。ですが、こと『泣かせる』ということになると話は別です。これは難しいと思っております。おっと、子供相手とあなどるなかれ、結構子供たちって残酷なんですよ、面白かったら見続けるけれど興味なくなったら見向きもしません。

今の時期は、その日の天候や気温に左右されます。なにしろ体育館というところは外気の影響をまともに受けますから、暑いときは暑く、寒いときは寒い。エアコンなどもちろんありません(ですが、先週まわった東京福生市には全学校に備え付けられていました。びっくりです)。暗幕をびっしりひいて公演しますから、暑いときはほとんどサウナ状態です。
ですが、今日は結構過ごしやすい気温、雨も霧程度で雨音も響かず、公演しやすい環境でありました。

今日の公演は、まあ、いわゆる『悲劇』なんでしょうね、ちょっと内容は難しい作品なんです。公演も90分近い。でも、今日は300ちょっとの子供たち、結構集中していました。気温もまあまあ、最初のつかみも手応えあったし。
ところが。最後の最後、わたしが独白して終わるシーン。前から4、5列目くらいのところの子(公演後に先生に聞いたら男の子だったようです)、泣いていたんです。静かな客席に響くくらい。
私も、もらい泣きしそうなのをこらえて(こういうのは弱いので)、なんとかセリフを言い切りましたが。
『楽しかった』『面白かった』という感想を直接聞くのももちろん嬉しいけれど、今日はなんだか特別でした。

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2007年3月26日 (月)

蝶々夫人。

『泣ける!』
この一言に尽きました。
先日、新国立劇場にて観たオペラ、『蝶々夫人』。

ヤフオクで、3割増で購入したD席、4階の3列目という席だったのですが、安めだった割に結構観やすかったです。オケの全体は見えませんけれどね。舞台はほとんど観ることができました。
しかも、さすがは国立(何がさすがかはおいといて)、そんな端の席でもシートのクッションは気持ちよかったですね。休憩を挟んで約2時間半の内容だったのですが、お尻が痛くなりませんでした。
それに、4階はある意味で高かった。高さがです。目の前の手すりの下はちょっと覗けませんでしたね。本番が始まってしまえば気にはなりませんでしたが。

さて、オペラ鑑賞、やっぱり優雅な感じがしますね。
クロークに荷物とコートを預け、自分の席を確認。オケの演奏者がそれぞれの楽器を調節している音が聞こえます。ちょっと長めの開場時間を利用して、珍しくワインなどをいただいたりして。
ちょっとした、贅沢な時間です。

オペラの感想ですが、良かった〜。
生のオケと、すばらしい歌声、あっという間に休憩時間が来て、あっという間に終演してしまった、といった感じでした。原語歌唱ですが、サイドのプロセニアムに字幕が出るので、歌っている内容はだいたい分かります。それに、舞台が日本ですから、ところどころに日本語がはいって、なんだか親しみを感じます(登場人物に、『スズキ』さん、『ゴロー』さんがいらっしゃるし、『サルタヒコの神』とかが聞き取れます)。
しかも、音楽の中に、『さくらさくら』や、『君が代』のメロディがはいっていたりします。

ストーリーは至ってシンプル、舞台は長崎、アメリカ海軍兵士ピンカートンと結婚した蝶々さんが、3年間かれの帰りを待ち続けたあげく、実はかれが、アメリカで別の妻を娶った事実を聞き、すでに産まれていた自分の息子をピンカートンに託して自刃するという悲しい物語です(ちなみに、オペラにはこの手の悲しい、というか理不尽なストーリーが多いように思います)。

それにしても、歌というのはこれほどの力があるのか、とあらためて思い知らされました。生の声で、こんな遠い席まで届くんですよ。それだけで感動してしまいます。心に響く、という表現がまさにぴったり。
2幕に蝶々さんが歌うアリア『ある晴れた日に』のあたりではもうハンカチなしではいられません。

帰りは、ちょっと電車が混んではいましたが、何とも幸せな気持ちの(ストーリーに反して)帰宅の途でございました。

そして最後に一言、
オペラの面白さを教えてくれた妻に感謝、感謝です。

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2007年3月21日 (水)

手打ち公演完売御礼です。

今月はいってから、当ブログ左側にリンクをはっていた、『アラジンと魔法のランプ』横浜公演の最終日が、チケット完売いたしました〜!

お申し込みいただいた方々、どうもありがとうございました。
この場を借りて、お礼申し上げます〜。

今回都合が取れなかった方々も、
またの機会に、ぜひお願いします!

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2007年3月17日 (土)

オーバーコート。

先日、横浜の赤レンガ倉庫のホールで観劇した舞台作品の感想をひとつ。

クレド・シアターという劇団の、『オーバーコート』という作品です。
この作品を演じる方々、ブルガリアの方なんですが、なんと、すべて日本語で上演してました。海外の舞台作品って、大抵は母国語か、英語で演じられるもんなんですが、この劇団(といってもお二人)では、公演先の母国語に台本を書きかえて演じられるんだそうです。
びっくりですね。毎回、外国語を修練して舞台に挑むとは。

お話は、ゴーゴリの『外套』がベースだそうです。
外套をよなよな奪い取る幽霊をつかまえた2人の男が、その幽霊の生涯を物語る、というのが大筋のストーリーでしょうか。舞台上の道具はほとんどありません。人が2人やっと入れる大きさの鳥かごのようなものだけ。それがいろいろな形に分解され、ある時は牢獄の鉄格子、ある時は裁判所の証言台、またある時は登場人物に成り代わって舞台進行の手助けをします。

日本語、少々聞き取りにくかったのですが、ほんの3ヶ月でこれだけマスターしたのは驚き、といった感じでした。一部の子音の出し方が難しそうでしたね。
でも、どこの国でも共通なのは、擬音や、ちょっとしたときに出す短いつなぎ言葉。『カチッと』や、『あの〜』というような言葉はユーモラスで楽しい。それに、おぼえたての言語だというところを逆手に取っているような面白さも感じられる。

ストーリーの裏には、結構深刻なテーマも含まれていたりするんです。その表裏一体の構造は人間に対する皮肉にも聞こえるし、救いにも聞こえるし。
楽しく見られるんですが、考えさせられる舞台でした。

それにしても赤レンガ倉庫でこういうお芝居を観られるというのはいいですね。雰囲気もピッタリです。

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2007年3月 9日 (金)

千葉県東庄町。

本日、出かけた場所です。

遠かったですね〜。横浜からは約3時間弱。利根川が、太平洋に流出する手前、南側になるのかな。まわりはずーっと平野が広がって、隠れるところもなさそうです。
『とうのしょう』と読むそうです。
辺りに、伊能忠敬の記念館なんかもあるようです。香取神社も有名みたいですね。

千葉に来ると、『南総里見八犬伝』を思い出します。
今日は公民館で公演だったのですけれど、催し物の中に必ずひとつはあるんですよね。中学の頃に読んだ覚えがあるのですが、また読んでみようかな。

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2007年2月27日 (火)

男子校。

初めて、公演しました。
男子生徒ばっかりでしたが、会場の空気は案外とゆったり。スレた感じの生徒もあんまり見られませんで、会場は狭かったのですがいいペースで芝居ができました。

男だけの世界(誤解を招きそうだ)と言いますか、男だけの学校って、どんなもんでしょうか。
わたしは、小中高とずっと共学でしたからむろん、そんな雰囲気も知りません。

かみさんは、女子校だったそうですが、それはそれでしっかりとしたコミュニティが出来ていたんだそうです。

こちらの学校では、毎年、演劇発表会があるのだそうです。
ちゃんと、女性役もあるみたいですよ。

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2007年1月31日 (水)

アンデルセン。

ちょうど1週間前、『アトムの時間はアンデルセン』
という舞台作品を観に行きました。
マッチ売りの少女、パンを踏んだ娘(youtubeにもあるんですよ)などが代表作ですかね。今回は、その二つを含む4作品をオムニバス上演してました。
横浜市の西の端、いずみ中央駅にあるテアトルフォンテという劇場にて。

この作品を上演する劇団、俳優も出るんですが、俳優の衣装は基本的に黒っぽいのであまり気にならなくなっています。では、何がウリかといいますと、様々な道具を用いて演技すること。『アニメイム』と呼ばれる手法なんですが、俳優が柔らかい棒や大小さまざまの輪、ボールなどを使って動物から景色から何でも表現してしまうんです。

普通のお芝居だと、例えば、馬が登場する場合。
まあ、グランドオペラ等だったら本物の馬を舞台に出したりもしますが、たいていは2人の人間が馬の扮装をかぶって登場するでしょうね。ところが、この舞台での馬は、4本の棒で足、1本の棒で馬の首、その先に楕円の輪や丸い小さな輪を使って馬の顔をくっつける。たったそれだけなのに、しっかり馬に見えるんですよ。足の動き、鼻を鳴らすときの動き、そこがまるで本物のよう。

表現することは、写実的でなくてもいい、受け取るほうの想像力に挑戦すること。そんなことを感じさせる舞台でした。

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2006年11月 6日 (月)

緑の指。

渡辺えり子さんの劇団、宇宙堂の公演です。
あんまり観たことないんですが、知り合いが出ているので、行ってきました。ちょうど、出張先の大阪で時間が取れたので。なんば駅より歩いてすぐ、精華小劇場というところです。
精華小学校の一角を使ってつくった小さな劇場で、キャパは150もあるのかしら。
ストーリーは、一言で言うと現実と幻想がいりくんだ不思議なものでした。が、こういう世界、わたしは結構好きだったりします。ちょっと妖しい人々が少しつながりほどけていくその糸を探す行為が。
つくづく観ていて思うのは、小劇場の舞台って本当に描き過ぎって感じがします。ひたすらいろいろな世間に対するアイロニーを続けていたと思ったら奇妙なユーモアで吹っ飛ばしてしまったり。現実から幻想への境目が分からなくなってしまったり。なんだか多面体に描かれた横尾忠則さんの油絵みたいです。でもそうやって不思議な面白さをなんにも考えないで見続けていると何かが見えてきそうでちょっと怖かったりしますね。

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2006年3月31日 (金)

ブレーメン。

最近の私の脳を検索すると、ヒットするのはサッカーチーム名でしょうか。
ブンデスリーガにあったような。
そういえば、日本勝ちましたねえ。
アレックスって、諸刃の剣と思いませんか?

ま、それはよいとして。
ブレーメンの音楽隊、久しぶりに堪能しました。
幼い頃、影絵の絵本で見て以来ですね。でも、グリム童話だったんだ、とちょっと意外。
にしても、ちょっとおかしかったのは、この舞台、対象が(勘違いされないでくださいね、私は物語というジャンルに対象年齢の線を引く方々とは違います)おそらく幼児だと思うのですが、本日のお客樣方は私も含めて青年以上。本来は舞台の俳優が会場の空気を作り出すはずなのに客席が独特の空気を発生させていたことです。
仕事柄、子供の気をひく方法に興味をもつ私にとっては勉強になりましたが。
もう一つ、この作品を演出された方は御歳78歳。子供の心を忘れないということはタイセツですよね。

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2006年3月 6日 (月)

ディットー〜であい〜

横浜世界演劇祭の海外招聘作品。
デンマークの劇団『テアトレット』の作品名です。
先日、横浜赤レンガ倉庫1号館ホールにて鑑賞してきました。
ちょうど1週間前に、自分もそこで舞台に立っていたので、観客席側と舞台側とのコネクションをイメージしつつ鑑賞することが出来ました。
日曜の昼公演だったこともあり、子どもの観客も若干多かったようです。
舞台中程から吊るされる黒幕、その前に点在する箱が二つ、というシンプルな舞台、いったいどんなストーリーが展開されるのだろうと期待膨らみます。

で、公演の感想ですが。
いやあ、よく笑いましたネ、の一言です。
とってもシュールな世界でした。単純にここに表記するなら、男が二人出てきて、ずうっと無言で紙テープを床や壁にはったりはがしたり、黒板に絵を描いては消したりの繰り返し・・・。なんですが、なぜか面白いんです。不思議ですよね。シンプルな中に広がる無限のイマジネーションとでもいいましょうか。
で、舞台側に立つ人間から言ってみると、導入部が上手いなあと思うわけです。
舞台には、遊びと同じく『約束事』があります。それをいかにシンプルかつスマートにお客さんの脳に滑り込ませるかが重要だなあと。それがなされた瞬間、客は安心し、余裕を持ちます。お客さんも緊張していたりしますからね。今回の舞台はこれが秀逸! 幅広い年齢層の観客だったにもかかわらず、客席と舞台の空気がとてもオイシかったです。

で、最後に、終演後の、俳優さん交えたご意見ご感想の場にて、とある子どものステキな質問。
英語で受け答えしている俳優さんに、
『ふだんはデンマークごをしゃべるんですか?』
子どもって、ホント、不思議で奇妙な生き物だわ。

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