2010年6月22日 (火)

カルメンふたたび。

以前、解説付きの舞台を観たことがありましたが、全編を観るのはナマではもちろん初めてです。
実は、かみさんの歌の先生が出演していて、かみさんも先週観に行ったのだけど、そのおこぼれで鑑賞できました。かみさん冥利。
こういうツテ、けっこうありまして。

さる20日。新国立劇場にて。
羽田でかみさんをお見送りしたあとです。
久しぶりの新宿で、開演まではまだまだ時間があったので、京王線入り口付近の献血ルームで暇つぶし献血して。
以前、新国立に来たのは3年前。
その日も、たしか、『カルメン』だったんですねえ。ただし、こちらは解説付きのオペラお勉強バージョンといった舞台でした。

ここに来ると、ちょっとリッチな気持ちになります。
なんだか、テレビで見たことのあるような…ないような…貴人、貴婦人たちもいたりして。
1階の、とってもいい席で観ることができました。
そして、とってもよかった。
あらためて、そのステキなアリアの数々、有名な前奏曲や間奏曲に酔いました。
iPodで前勉強していた甲斐があって、ストーリーをしっかり追いながら観られたし。
前は、ドンホセがストーカーみたい、なんて感想を持ったけれど、今回の舞台の俳優さん、愛を貫いた結果がこうなってしまったという心情がよく歌えているように感じました。

カルメンみたいな女性、いるんでしょうねえ。
惚れた男は可哀想だけれど、その、愛に対して一本気なところ、尊敬するに値するのかも知れません。
でも、間違っても、あたしは惚れませんな。

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2007年12月 4日 (火)

カルメン。

新国立劇場。

今年はもう3回目くらいかしら。
『蝶々夫人』、『ファルスタッフ』に次いで。
知らないうちにオペラにハマっている自分がいて、面白いくらいですな。基本的に値段はちょっと高めですからそんな毎回観には行けないけれども、一番安い席は3000円くらいからあるし、生オケと歌と芝居が味わえるんだからこんなお得な芸術はありませんね。
でも、最近観てない小さな小屋での公演も観に行きたいと思うこのごろです。相鉄本多、タイニイアリス、下北沢の劇場等々…。

さて、今回の舞台は、『ハイライト』のみ。司会のおじさんとおねえさんが『ここぞ』という瞬間に舞台に現れ、芝居をストップさせ、次の見所まで誘うという進行。有名な序曲から、わたしでも聞いたことのあるアリアがどんどん出てきます。
観賞後、かみさんも言っとりましたが、『フルステージで観たい』というのが率直な印象でした。確かにコメンテーターさんのおっしゃることは面白い。ためになる。いちおうそれで了解してチケットは購入したのですが。
でも、歌っているかたがたは見事なものです。それで集中が途切れるようなことなくステキに歌っておりました。

でも、カルメンさん、すごい情熱的、ですねえ。
相手役のドンホセさんが、あまりに、一途は立派なんですがちょっとしつこい。なんだかストーカーみたいですな。

すでに内容を熟知しているかみさんは、劇後、帰り道でいろいろとほかにもみどころききどころがあると言っておりました。ますます全編を観てみたくなりましたね。

ちなみに、この日の公演には、かみさんの歌の先生が出演しておられまして、帰り際に楽屋に立ち寄ってきました。さすがは新国立の裏、広い! 一度、池袋の芸術劇場中ホールで公演したときも『広いな』と思ったけれど、ここはさすがに仰天でした。

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2007年6月27日 (水)

ちょっぴり地中海気分。

Banditaliana53
さる6月15日、知り合いの音響会社さんのつてで、イタリア文化会館で催された音楽コンサートにでかけてきました。

イタリア文化会館は、東京メトロの九段下駅から歩いて数分、深紅のド派手な建物です。入口からちょっとした美術館を思わせるつくり。地下に、キャパ300人程度の小ホールがあり、そこで演奏を聴いてきました。

『バンディタリアーナ』、写真の通り男性4人のユニット、アコーディオンとギター(ヴォーカル兼)、サックスとパーカッションという構成です。
以下、チラシより抜粋です。

『文明が交差する地中海。幾世紀にもわたり培われてきた固有の音楽の伝統を引き継ぎ、 独特な世界を創り上げる、イタリア中部、南部を代表するグループによるコンサート。
ユネスコの「人類の口承及び無形遺産の傑作」に認定されているサルデーニャのアカ ペラ「テノーレス」、プーリア地方の「ピッツィカ・ピッツィカ」など、地中海に育まれ た珠玉の調べをたっぷりとお楽しみください』

以上、です。特に詳しいことはわからないのですが、大変楽しめました。

激しいビートの曲があるかと思えば、それこそ地中海の夕凪のようななごやかな調べもあり、また、憶えやすいフレーズをひたすら繰り返していく単調だけれど楽しい音楽もあり。おじさんたちだけれどとてもエネルギッシュ。こちらもエネルギーをもらいました。特にサックスのかたが楽しいのなんの。一人だけスタンディングだったので体揺らしまくりで演奏してました。

さて、盛況のまま公演も終わり、チケットをくださったかたがちょうどPAのオペレーターをしていたので、ちょっとあいさつをしました。すると、かみさんが横からするりとひとこと、
嫁 『お疲れさまです〜。とても良かったです〜』
PAのMさん(先生?) 『おお〜、どうだった?』
嫁 『サックスとアコーディオンって、異色の組み合わせですよね。でも、上手く溶け合って聞こえてました。違和感なかったですよ』
PAのMさん(先生?) 『そお? エヘ、実は、そこが今日のポイントだったんだよ。じゃあ結構良かったみたいね』

う〜む、やはり嫁の耳は違うのう、聞き所が。
そして、PAさんの、すばらしいおしごとぶり。ちなみにPAといいますのは、『Public Adress』の略称で、直訳すると『公衆演説』ですかね。大衆の前では拡声機、つまりマイクを使わなくてはいけないですよね。そのマイクの調節をする人のことをPAと呼ぶのだそうです。

まあ、うんちくはその辺にしておきまして。
実は、このコンサート、イタリアワイン一杯無料券がついていたんです。
一杯だけだったんですが、空にして待ってたらバンバン注ぎにきました。
いや〜、つかの間の地中海気分でしたね。

で、しかも、本当につかの間でした。
帰り、日本武道館での木村カエラちゃんコンサート終了の人の波にもまれ、あっという間に現実世界へ逆戻り(/ヘ ̄、)


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2007年5月31日 (木)

アヴェマリア〜。

三重県、桑名市の宿にて。

いびきをかいている後輩の隣で、譜面とギターにふれた指先とにらめっこしております。
明日、2週間近いツアーが終わるんですが、事務所に戻った足でそのまま田舎へひとっ飛びするんです。妹の結婚式に出席するため。そして…。
式で、かみさんがアヴェマリア(シューベルト)を歌うんですが、その伴奏をわたしがやることになったわけです、不肖、わたしが。

正直、仕事多忙を理由に、直前まで練習できない(いつものわたしではあるんですが)状態だったんですが、ここ数日でなんとかできるかな?程度にはおさらいできて、ちょっとホッとしております。

それにしても、アヴェマリアの曲って、たくさんあるんですねえ。

そして、桑名市の銘酒、『久波奈』、美味いです。

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2007年3月20日 (火)

ギターについて。

中学生の時の、音楽室での出会いが初めてでした。
しかも、映像と実物です。

映像では、『サウンドオブミュージック』で。音楽の授業で2時限かけて観ました。
ジュリーアンドリュースがギター伴奏するシーンを思い出します。
そして、わたしの通っていた中学校では、(今でもそうなのかな)クラシックギターが50本ほど置いてあり、愛のロマンスを練習課題にしていました。そのうち5本が左利き用で、当時わたしはこれを使っていたのですが、今は普通の右利き用(って言うのかしら)を使っています。

それからしばらく触っていなかったんですが、高卒後、先輩が聞いていた中島みゆきに惚れて、ひたすらフォークギターを練習していた時期がありまして。『時代』や『悪女』、『ホームにて』や『蕎麦屋』のようなアルバム曲もよう練習しました。もちろん弾き語りです。

クラシックギターは、ちょっぴり先生に教えてもらっていた時期もありましたがほとんど独学です。弾きたい曲はいろいろあるけれど、『アデリータ』とか、『マラゲーニャ』などよく練習しましたね〜。『アルハンブラの思い出』は、一生かけても練習したい曲です。
独学でやってましたが、実は舞台でも数年弾いてました。『ギターのお兄さん』で数年やっていたんですよ〜。

ギターのいいところって、コードの押さえ方さえおぼえてしまえば比較的簡単に歌の伴奏ができるところだと思います。人がある程度集まると、フォークソング集片手にカラオケ大会が始まったり、思い出の曲をのんびり弾き語りしたり。そうやって得た思い出は忘れられませんね。
それから、意外と思われるかもしれませんが、弦をはりかえるのが好きなんです。一本一本外していって、ちょっとずつ調律する楽しさ、結構クセになります。

人前で弾こうなんて、今はできないと思うけれど、ちょっと趣味でやる分にはちょうどいいかな、といった程度で。

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2006年10月 8日 (日)

第九。

かみさんが『聴きたい』いうので、itunesにて購入。わたしも実は全楽章を聴いたことがなかったのでいい機会と。

結構長い作品なんですね(シロート感想で)。
歌の部分だけなら一度歌ったことはあるんですが(bassのパート)、歌の前に数十分も演奏があったとはびっくりです。いくつかのフレーズで『聴いたことあるぞ』がありました。かみさん曰く、もちろん、それだけ有名なのだから、歌の部分だけじゃないのよ、とのこと。
どどーんとはいる第一楽章はまさにベートーヴェンですね。全体的に演奏がわりかし早め、こういうテンポは嫌いではありません。第三楽章はイメージよりゆっくりめのアダージョでした。第四楽章でおなじみのフレーズが出てきます。が、合唱はまだ先で、ソロもあるんですねえ。
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アルバムジャケットです。
このかたのアルバムジャケット、なかなか面白いです。おそらくご本人の写真なのでしょうが。

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2006年3月23日 (木)

変わらないけれど・・・アディエマス最高。

知り合いのつてで,オーチャードホールにて上演された『アディエマス』のコンサートを観られる機会がありまして。
このグループ、確か、いわゆる「癒し系音楽」の流行り始め頃にではじめたのではないでしょうか? NHKの番組のテーマソングにもなっていたと思います。最近では、レクサスのCMでも、インストとボーカル入りの2種類使われてますねえ(ちなみに余談ですが、このレクサスのCMでは、これまた私の大好きなクラナドの『ハリーズ・ゲームのテーマ』が使用されてます。選曲してる方、気が合いそう)。
ラインナップは、おなじみの曲に、先月発売されたアルバムの曲を何曲か追加してました。『聖なる海の歌声』や、『輪舞曲』等々。
もう10年近く聞いている私にとってはもう感激ですね。
このグループの特徴は、まず何と言ってもアディエマス・シンガーズと呼ばれる女性のヴォーカルさんたちの歌声です。クラシックとも違う、むしろポップスに近い響きとハーモニー。そしてパーカッションと、弦を中心としたオケが入って重厚な音楽に仕上がっていると思います。聴き始めは、ずうっと同じフレーズを繰り返しているだけなので、ザマバとかカヤマとか(それもあんまり意味がわからない言葉ばかり)、ちょっと不思議に思うのですが、それがクセになるんです。
前回も観たんですが、内容はそれほど変わってません。前回は東儀秀樹さんがゲストミュージシャンでしたけれど、今回は尺八奏者の方(これがまたヴォーカルに溶けあって最高!)でした。藤原さんという方でしたけど、知識に疎い私には存じ上げません。演奏はすばらしかったです。
で、今回もラストに『桜』の歌をアカペラで披露。つややかな西陣織の反物が幾重にも折り重なるようなステキなハーモニーでした。「声は数種類の楽器」と、改めて思う一夜でありました。

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