秒速5センチメートル。
昨夕の豪雨のおかげでしょうか。
今日は、とてもすごしやすい気温です。
『このまま残暑がないまま秋へ突入か』
昨日の天気予報の言葉。
今朝からここちよく蝉の鳴き声を聞きながら、なにもない休日をぼーっと過ごして。
ここちよい暑さの中で聞く蝉の鳴き声は、いつもより聞き易い。
夜は、かみさんが出演する舞台を観に行くので、それまで、なにをやるでもなくのんびりタイム。
ハードディスクレコーダーの中に入っているテレビ番組を整理しつつ見つつ。
思えば、この夏、わたしのハードディスクの空き容量も100MBを切った模様。
ちょっと整理しなくてはいけないなあ、と思いながら、リモコンを操作していました。
映画…オペラ…芝居…語学番組…こないだのBSのガンダム特集…。
ふと。
気になるタイトル。
『秒速5センチメートル』。
これ、なんだっけ。
ほんの1時間足らずのレコードだったので、ちょっと見てみました。
何の事前予告も、知識も、アニメーションだという情報も持っていなかったので、ついつい魅入ってしまい。
ついついいろいろと思い出してしまったりしたのでした。
これ、秀作だと思います。
2年くらい前のアニメーション映画だったみたい。
中身を言ってしまえば、とても単純な恋愛作品。
けれど、緻密な情景表現で登場人物たちの心情をうまく描いている。
アニメらしい表現はいっさいないアニメ。
でも、絵だからこそ、恋愛という、文字で存在していても、目には見えないものを描くことができるのかな?
山崎まさよしさんの、『One more time,One more chance』が挿入曲になっているのだけど、これがまた見事に画面に溶けこんでいてステキです。
こういう作品を見ていると、いかに自分の心がこれまでの時間の中で変化してきたかが分かるし、
同時に、もう戻れないのだなという、ある種の憧憬…焦燥感…のようなものがわきあがってきます。
いや、戻れない…ではないですね。
これは、蓄積された思い出が発する生きた証でしょうね。
そういったいろいろな思いが複雑に入り組んで、人間は常に成長し続けるんだと思います。
『あ〜、ステキな恋愛ものを見たな〜』
と思う反面、
『この男、単なる優柔不断でないの?』
と思ってしまう、この二つの考え方が戦いをする頭の中がその証。
それも、世の生業、生業。
ま、これはこれでいいのかも。
さて、かみさんの勇姿を観に行きますかね。
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