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2011年9月10日 (土)

近況4。

近況というか。

役者の、舞台上での構造といいますか、その視野の方向性といいますか。
立場とかも。
まず、舞台に乗る前の自分自身の心中の確認。
舞台を統べる立場にある人間としての、ある意味冷静な面をキープしつつ。
高揚する自分を抑えなくてはいけない部分がある。高揚に身を任せてしまったら、明らかに自分の悪い部分で芝居を進行してしまうだろうし。
だけど、高揚の種類だっていろいろある。いい意味での高揚はしなくてはいけない。
この高揚はいい。
この高揚はダメ。
この選択を常に意識しながら、やがて1ベルの時間がやってくる。

自分の個人的な状況は、舞台上に載せてはならない。
それをふるい落とすため、多少強引なストレッチをすることもある。
力を入れ続けることによって、逆にリラックスする自分を捜し出す。
深呼吸が落ち着きを引き出すというのは、あんまりアテにならない。確かに、酸素の吸入量は増すけれど、それを無駄に力を入れる為に使ってしまうことが多々あるからだ。

つぎに、開演してしまったら。
もう後戻りは出来ない。
そこは、いつだって、断崖を目の前にしたかの如き心情がある。

舞台上では常に板挟み。
舞台に立つ他の役者達とは、常に戦いっぱなし。
だけど、お客さんの前ではいつも機嫌良く。
ここでは、AB型の血の力なのか、そのあたりは心得ているようだ。
最近は、背中で背後の雰囲気を感じられるようになった。『気を感じる』というのはほんとうにあるんでしょうね。とくに言葉を使用しないパフォーマンスはそこが重要だとことに思います。
同じ舞台の役者達とは、いろいろ意味があるけれど、常に一体化が必要。アンサンブルし続けるといってもいい。
アンサンブルというのは、受け身が最重要だと最近気づいて。
役者も、舞台も、どこかいびつな突起物があって。それをきれいな球形なり立方体なりに形を整えていくのが舞台、舞台芸術なのかなと思うときもある。そんなとき、いびつな突起物にはめ込むよう自分を変えなきゃいけない。だけど、反面のほうは奇麗な球面や平面にしておかなくてはいけない。
そう考えると、芝居をしている時間のほぼ9割は受動ではないの?
でも、それでちょうど良いのかも知れないと最近思います。能動的、つまり自分を出すのは1割だっていい。芝居の世界では通常の方程式は通じない。だって、4人対300人でも戦えるのだから。
そこには数の絶対性は生まれない。

ここって、舞台の、役者の醍醐味なんだろうな。

芝居が終わると、どっと疲れます。
でも、それで終わりでもなくて、撤収から積込みとなって、スタッフさんとのやり取りとか、ダメだしがあったりとか…。
そこの冷静は、ちゃんととっておかないといけません。
いったい、どこからこんなエネルギーが出てくるのか。
ま、この考察は、また次回にしようかしら。

なんだか、思うことを脈絡もなく書き連ねてしまいました。

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コメント

他の職種について
いろんな職種に出会って感じるのは
その辺りのことは
役者だけでなく、いろんな職業に通ずるところですね。
結局、仕事をする上で求められるものって
つながってるのかなって思います。

投稿: yone | 2011年9月10日 (土) 午後 07時46分

近況1~4、久しぶりに読みました。何もかも順調で嬉しい近況です。
いろいろお疲れさまでした。

「宝島」の試演会で「お久しぶりです」と奥様、「初めまして」とyoneさんと真結ちゃんに、まとめてお会いできました。嬉しかったです。

投稿: さくま@夢屋 | 2011年9月13日 (火) 午後 09時21分

yoneちゃん。

そういうことに、20年前に気づけたらって思うんだよね。ま、結果論だけど…。所詮、人間なんて経験と知識の蓄積で昇華していく生き物なのだなとあらためて思いますが…。
だけど、20年前に気づけなくても今はいいと思っています。やり直したいと思う人生ではないし、素敵な人生だし、これからも続くだろうし。今の状況は十分幸せだし。yoneちゃんも、そうだよね?

投稿: しゅう | 2011年10月 2日 (日) 午前 09時45分

さくまさん。

順調なのは、大変でもあるなと最近気づいているわたしです。それをキープするためのエネルギーって大事ですね。

投稿: しゅう | 2011年10月 2日 (日) 午前 09時46分

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