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2011年5月 8日 (日)

スペイン初日いろいろ。その1。

無事に、スペインでの初日が出ました!
とはいえ、ちょっとしたトラブルがありまして、順風満帆とは言い難いのですが…同時に、とってもパーソナルな話題もあります。とりあえず、順を追って書いていきたいと思います。

スペイン、ブルゴス。
セゴビアよりさらに200kmほど北上したところにある都市で、世界遺産のブルゴス大聖堂があります。
ちなみに、現地時間ではただいま午前5時。週末の街中にある今夜のホテル、Norte y Londresは、明け方まで陽気な歌を歌う人たちで溢れております。スペイン人ってホントに陽気ですねえ。

さて、わたし、久しぶりに体調を崩してしまいました。車での長距離移動、時差の違いや初日だったことへのプレッシャーもあったのかどうかは定かで はありませんが、とにかくめまいと吐き気が午後から我が身を襲い始め、とうとう自分から体調が良くないことを認めてしまいました。それでも、本番は当然 待っていてくれません。ゲネプロ(本番前の最終通し稽古)も最低でした。だいたい、何度もストップするゲネプロなんて考えられません。ここ数年で最低の体 調で本番に臨むことになりました。

本番。
本来であれば、緞帳は使わない舞台ですが、ギリギリまでのセッティングが必要だったため、緞帳を閉めての客いれ。わたしはといえば、顔色の悪くなったところにファンデを塗りまくって顔色だけはまともにし、吐き気を抑えるために水をとにかくガブ飲みして、いよいよ本ベル。
開場前わたしは、演出家に、こんなことを言ってしまいました。
「お客さんが力をくれる」と。
なんと場違いなことを言ってしまったのか、今でも悔やみます。
ホントは、わたしたちが力を与える立場なのに…。

でも、結局、お客さんからエネルギーをもらってしまいました。予定を大幅にうわまわる400人以上のお客さんが来場され、最初から最後までたくさ んの拍手を頂き、カーテンコールは5回?6回?少なくともそれくらい出させて頂きました。スペイン限定のカーテンコール用のスペシャルパフォーマンス、フ ラメンコも大盛況でした。
ロビーでお客さんを見送る時も、みなさん興奮の表情。もちろん子供達の笑顔に国境はありませんね、みんな無邪気にからんできました。とても嬉しかったです。
でも、本番中では、そんな素晴らしい反応など聞く余裕もなく、ひたすら吐き気との戦いでした。
きたない話ですが、一度もどしそうになって慌てて飲み込み、そのあとはノドが胃液で焼けてしまって声が出にくくなりました。
とにかく、お客さんからの拍手をおのれの耐久力に変換してなんとか舞台を終えました。

もちろん、同じ舞台に立つ仲間たちの力添えもありました。様々なスタッフさんもそうだし、それに、今回は、とある大学の海外インターン制度を利用して、日本から舞台研修に同行している学生さんたちもいます、かれらのエネルギーももらえたような気がします。
迷惑かけました。

結果良ければ全てよし、としてしまえばひとことで片付いてしまうのですが、そこに至るまでのそのページ数。厚みというか、文字数というか、今夜のステージは、それを必要以上に感じました。
同時に、いかに自分が最近、オートメーション的に舞台を演じていたかをいたいほど感じ、あらためて、身を引き締めるよいきっかけとなったような気がします。
なんだか、初日にこういう体験ができたのは、もしかしたら良かったのかも。海外に来て浮かれている自分に喝を入れるいい機会として受け入れようかなと思いました。
まだまだ旅は始まったばかり。これからも何度となくトラブルはあるだろうな。でも、この初日を戒めにして、全公演、素晴らしいものにしていこうと、あらためて思いました。

これだけでも十分パーソナルな話題なんですが、もうひとつあります。
このテキストがふくらみすぎたので、次の日記をご覧ください。

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