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2010年8月 8日 (日)

舞台鑑賞と批評対話。

昨晩、人形劇を1本鑑賞。
演劇祭ということで、この数日間に20本近い舞台作品が公開されています。
西の都、大阪は岸和田で、同じ神奈川の劇団さんの作品でした。

実は、この演劇祭には、興味深い趣向が設定されています。
お芝居のあとの、ステージディスカッションとでもいったらいいのかしら。
俳優、スタッフ、観客を交えての対話の時間があるのです。
今日のわたしたちの公演のあとにも、それが設定されているので、半分興味もあって参加してきました。

車座で、30人ほど。
他劇団の演出家、出演者さんもおられる。
ちょっと、気持ちが引くなあ…。
それに、ちょっと強気の関西弁というのもなかなかエキサイティング…。
芝居の核心に対して次々に意見が飛んでいく。もちろん、ちょっと違う意見もあったりするけれど。観客、演者、双方に気づかないテーマや見方が錯綜する。ある意味ウラ読み的な意見もあったり。
美術的、制作的な話題にも触れる。たとえば、作品を選んだ理由とか、俳優のキャスティングとか、上演時間とか。舞台上を飾るオブジェクトの意味と か。
その中で、対話を総括するリーダーである女性が、この、ちょっと面を替えれば批判対話にもなりかねない場の舵取りをしっかりなさっているようで す。
今日の夜に、この矢面に立たされるのか…と思うと、ちょっと肩が落ちそうです。ま、がんばるけどね。

お芝居は、色々な意見があってしかるべきと思います。
それを共有する場を持つというのもなかなか興味深いと思います。
ただ、出演する俳優からしてみると、どうなのだろうか。その意見を聞いて、果たして作品に対する視野や方向を変えたりすることはあるのだろうか。
そういった意見というのは、具体化されるものではないように思います。
俳優自身が探索して手にするものであると思うし。
俳優の演技の中に、『教わるもの』などありません。演技はすべて、『気づくもの』だと思っています。気づくために稽古をします。そして、その気づ く瞬間が重要だと思う。自分でページを開くんです。まだそのページを読みきっていないのに、他人にページをめくって欲しくはありませんよね。お膳立てして いただくようなことは、わたしは、必要ないと思います。
たとえばそこに絶対色はないと思う。完全な赤などはない。『紅』だって、『朱』だってあかって読みます。
ページの先にはもしかしたら何も書かれてないのかもしれない。もしかしたら、既成の書物ではなくて、自分でページを書き尽くさなくてはページをめ くることができない白紙のノートであるかもしれません。

閑話休題。

なんか、ちょっとエキサイトしてしまいました。
いろいろと書いてしまいましたが…。
今日の舞台、上手くいくといいな。
ホールの真ん前にある浪切神社でしっかり柏手を打っとこう。
『蛸地蔵』というお地蔵様も、なんだか気になります。そちらにも立ち寄ってみよかな。

そうそう、冒頭で人形劇を観たということだけ書いて。
感想を書いてませんでした。
宮沢賢治原作の2本立の作品。
結論から言うと、『あれ?こちらの人形劇団さんは、もっと力があるはずなのにな』の一言です。もったいないな。片岡さんの人形は相変わらず存在感 もあり、語りを立ててストーリーを進める構成も悪くはないと思うのだけど、人形劇団?ってちょっと思いました。
先日、韓国の人形劇を観ていたからというのもあります。ちなみに、歴史からしてみたら、もちろん日本のこちらの劇団の方がずっと古くて経験豊か。 でも、人形の動きに関して言えば、明らかに韓国の方が上でした。
韓国、けっこう力つけてます。日本も負けていられませんね。

そして、ちょっと『ふうん』と感じたのは、宮沢賢治の作品の力。
今まで、かれの作品を舞台化しているものをたくさん観てきましたが、どれもまあそこそこオモシロイと思いました。だけど、それは宮沢賢治の作品だ からであるというところが大きすぎて、ようするに劇団の魅力というのが伝わって来ないような気がします。
つまり、手法は様々あれ、どちらも、『劇団宮沢賢治』というところに落ち着いてしまっている。それが別に良い悪いではなく、でも、それでいい の?って思ってしまいます。それは、宮沢賢治の作品がとても魅力的だし、深いし、ある意味マイノリティだったりするところの理由もあると思う。だからこ そ、お芝居にしたいという志もよくわかる。
だけど、それを越えてこその創造ではないのかなあ、なんて思ってしまうのです。

そんな中でやっぱり白眉なのは、『ウブボミ』ですね。
もうやってないのかな。20年以上前ですものね。
あれは、名作だと思います。

…。
ちょっと、マイナーな日記でした。

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コメント

韓国の劇団もいろいろです。もう1つの韓国の劇団は全く違いました。途中退場して、他の会場へ移動しました。そんなことができるのも「いいだ」のありがたさです。

いよいよお父さんになる日が迫って来ましたね。お母さん!がんばってね。

投稿: さくま@夢屋 | 2010年8月11日 (水) 午後 11時15分

さくまさん。

いよいよ予定日です。
まだまだ出てくる気配がありません…わたしに似てやたらマイペースなのかしら…。

投稿: しゅう | 2010年8月13日 (金) 午前 11時04分

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