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2010年4月27日 (火)

冷静と情熱と落胆と希望と。

稽古は、別面から見ると、人間探しみたいなもの、というのは以前からよく書いているけれど。
さらに別面から見ると、残酷な一面も見える。

俳優の人間性を包む表皮をひっぺがえしたり、感情をえぐり出したり、これまでの価値観に対して絶対的なNoを突きつけたりする。
稽古中に、演出家が憎たらしくなることなどしばしば。
『今までのお前は捨てろ』
『キミが今まで使っていた日本語は日本語じゃないんだよ』
このあたりはいいけれど。
『お前は今までいったい何をしていたんだ』
『そんな志ならやめてしまえ』
とか、
『やりたくなかったら出て行け』
になって、
『お前なんか死んでしまえ』
とか、
『この世から消えてしまえ』
…。
かつては、こんなのもありました。今はここまでの強烈さはありませんけれど。

かの有名な演出家、蜷川幸雄さんは、演出時、ヒートアップしすぎると、灰皿を俳優に投げつけたとかいう話も聞きます。

そんな状況の中で、感情をコントロールしながら演出家の指示を冷静に受け止めて稽古に打ち込むということ。
これがなかなか難しい。
芝居だけならいいけれど、ウチの芝居には舞台裏の段取りも入ってくる。芝居に熱中するあまり、段取りを間違ってしまうこともしばしばあります。それぞれに一長一短がある。演技は非凡だけど段取りは憶えられない、台詞は一向に成長しないのに段取りや人形操作はそこそこ上手い、などなど。
舞台監督も兼ねるわたしとしてみれば、悩みどころであります。
まさに、一喜一憂の連続体ですな。
天は人に二物を与えず。

ま、今回の稽古は順調にいったほうかしら。
明日から始まるこの6月下旬までの公演期。
とにかく心身健康で終えたいものです。

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コメント

蜷川さんは特別だと思っていましたが・・・

それでも萎縮しない劇団員さんは、素晴らしい~
「コンチキショー」の精神ですか。(笑)
良くできたときの誉め言葉は、格別かも知れませんね。頑張って下さい。

投稿: さくま@夢屋 | 2010年4月30日 (金) 午後 03時42分

さくまさん。

コンチキショー精神、大事ですよね。
ネバーギブアップ。
鉄の精神。
打たれ強さ。
今の時代、そういった芯の強さみたいなものは失われかけてます。

なんだか最近、こんな日記ばかり。
ちょっと愚痴みたいですねえ…。

投稿: しゅう | 2010年5月 1日 (土) 午前 08時57分

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