« すごいアングル…。 | トップページ | サマースクールでのWS。 »

2009年8月20日 (木)

表の芝居と裏の芝居と。

今現在、秋に向けて、5本の舞台の初日を控えているわたし。
その中のひとつに、表の芝居、影の芝居と二つの手法が組み合わさっている舞台があります。
ウチはほとんどそうなのですが、この芝居の場合、裏の芝居はいわゆる『ボディシルエット』での芝居。
つまり、表で演じていても、裏で演じていても、動きじたいは一緒なんです。
『芝居をするのに、なんで影の芝居が必要なの?』
たぶん、こんな疑問を持つ人はいるはずです。
ま、ウチは影絵を得手とする劇団ですから、そこは言わずもがな。それはさておいて。

もともと、芝居をやりたくて劇団にはいったわけではなかったので、最初はもちろん羞恥心の固まりが舞台に立っているようなものでした。今でもある意味そんな雰囲気があるかもしれませんが…。
今回のこの芝居は、オンの芝居(舞台上の出演者に正対して芝居をすること。逆に客席に対して芝居をすることをオフと言ったりします)が多い。
人の顔を見ながらしゃべるのがニガテなわたしにはたいへん酷なことで…。
しかも、間口が8間(14.4m)ある舞台で立ち居振る舞いをしなくてはいけません。
舞台の大きさに対して、しょぼい、小さな芝居をしてはいないかと常に気になります。

どうも…苦手ですねえ。

ところが、これがスクリーン裏に入ると状況が一転します。
表の芝居とうってかわって、ある意味『自信』のようなものが出てくる。
自分の鼻先から推測される目線、衣装のすそ、背筋など、そういったものが自分で確認できるからでしょうか。
以前も書きましたが、具体的な『客観性』が生まれるんでしょうね。
自分を見つける『第2の眼』とでもいうのでしょうか。
スクリーンに投影される街並、ドアや遠くの人々の静止画、部屋の中の家具、窓べりやテーブルといったものに存在感を与えようと自分の影を映しているような気持ちになります。

ウチのかみさんも、『影の芝居のほうがイキイキとしていて躍動感がある』と言ってくれるし。
ま、この芝居を観る方は、そんなことは全然気にしないでしょうけれど。

|

« すごいアングル…。 | トップページ | サマースクールでのWS。 »

コメント

私たち(観客)にはオモテに出るべくして演劇の世界に入った役者さんに思えます。声はモチロンですがスタイル、身のこなしも・・・。それだから、ウラでも存在感が出せるのかも知れません。以前も「演劇」「人間劇」を目指していたんでしょう?と、伺ったと思いますが・・・。舞台俳優向きだと思いますが・・・。

それにしても、超多忙ですね。だんだんドイツ行きも近づきましたが・・・。ワークショップと上演が済んだら、とんぼ返りのようですね。今の時代、忙しいことはステキなことです。とくにこの世界は・・・。

体力あっての仕事です。体調、健康管理には充分気を付けてください。

投稿: さくま@夢屋 | 2009年8月20日 (木) 午後 03時01分

さくまさん。

基本、コンプレックスの固まりのわたしには、表舞台はムリですな〜。

ドイツでは、一日だけ観劇に許された日程がありますので、極端なトンボ帰りというわけではありませんが…。
時間が合えば、ぜひご一緒したいですね!

投稿: しゅう | 2009年8月23日 (日) 午前 09時58分

コンプレックス?

有頂天にならないことは、成長につながります。ますます期待できますね。

投稿: さくま@夢屋 | 2009年8月24日 (月) 午前 08時44分

さくまさん。

自分自身が変化することに対して、進歩ととらえるか、過程ととらえるか、後退ととらえるかでだいぶん違いますよね。

わたしのばあいは、プラスであれマイナスであれ、歩みを進める行為とみなしています。
つまり、どっちに転んでも『吉』ってわけですねえ。

裏を返せば単なるテキトーって言い方もあるかも…。

投稿: しゅう | 2009年8月24日 (月) 午後 09時32分

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 表の芝居と裏の芝居と。:

« すごいアングル…。 | トップページ | サマースクールでのWS。 »