« 彩雲。 | トップページ | 最近観た映画。 »

2009年7月25日 (土)

こどもに接して。いまの舞台にあらためて。

近日。
文化庁からいただいたお仕事で、子どもたちにお芝居の体験授業を数日させてもらっています。
対象は全学年。1年生から6年生まで。2時限という時間帯で実施しています。
あらためて思いますが、子どもたちはオモシロイ。
もちろん、みんなに体験してもらっているお芝居の方法とか世界に魅力があるから子どもたちの目が輝いているというのはあるのだろうけれど、30度をはるかに越える体育館の中で、汗をふきふき、わたしたちのレクチャーを熱心に聞き入っているかれらの姿を見ていると、こちら出演者陣も張り切りざるを得ませんな。

こうして子どもたちに教えていて思うのは、今稽古している舞台の多様性。
これまで主軸として活躍していた影絵人形が影を潜め、芝居や歌が内容のほとんどを占めます。
サブで演じられていた手影絵という表現が、もしかしたら今や劇団のメインになりつつある。
こういう、『変化』。
たぶん、これからもここで書き続けていくとは思うけれど。
変化に順応するとかしないとかではなくて、こだわりをつらぬくとかふりきるとかではなくて、やっぱり、その瞬間にどうやって自分を見つめられるかどうかが重要なのかな。
人間は、瞬間の連続の中で生きている。そこでは常に選択肢があって、とくにわたしたちの今の時代にはその選択肢が膨大にある。
森が伐り開かれている時代。視界が開けているということは、同時に自分を見失う可能性が高いのかもしれない。

こんなことを考えていると、最終的に芝居に結びつけてしまいます。
プロセニアムで仕切られた舞台は、瞬間的な人間のドラマそのもの。
そこで演じる俳優は、常に客観性というものを求められる。
その世界を共有する観客に、ひとつとして同じ感想などはありえない。それはたぶん、観客からしてみると、俳優の客観性こそがそれぞれの『変化』の選択肢となり得るから。
言い換えれば、『いい芝居』は『変化』を与える、ということかしら。

あんまりまとまりませんね。
ま、子どもたちには、純粋に舞台を楽しんでもらえたらいいですね。

|

« 彩雲。 | トップページ | 最近観た映画。 »

コメント

3年前に、ドイツの「国際影絵劇フェスティバル」で観劇した他の国の作品も・・・私の今までの「影絵劇」とはだいぶ違う作品が多かったです。
逆にそれが「目からウロコ」でした。影というか映像というか・・・作品の1部の表現としていました。「なるほど!」もあれば、「なぜ?」も多かったですが・・・。
それはそれで、影絵劇の可能性の広がりを感じて面白かったです。
その結果、「夢屋」はたくさんいる劇団員が影絵人形を操作する表現方法に、いまのところこだわることにしています。劇団員の1人1人のやり甲斐を大切にしているからですが・・・アマチュアの特権かも知れません。

プロの「かかし座」さんは作品をより良く表現するために選択されている表現形態だと思います。劇団員個々の優れた表現技術があるからこそ・・・期待しています。

子どもへの表現教育も素晴らしい仕事です。
飯田さんの可能性の広がりが楽しみです。

投稿: さくま@夢屋 | 2009年8月 5日 (水) 午前 10時57分

さくまさん。

ある意味、作品からのインスピレーションで、舞台のスタイルを作り上げているところはありますね。
そして、『古き良き』部分を残しつつ、『新しい』部分を開拓したい…とは思います。が、なかなか両立させるのは難しく…。

新しい考えを選択するのは、なかなか勇気がいります。

投稿: しゅう | 2009年8月16日 (日) 午後 12時16分

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: こどもに接して。いまの舞台にあらためて。:

« 彩雲。 | トップページ | 最近観た映画。 »