渦中の阿修羅像。
昨日、かみさんと、東京国立博物館へ出かけてきました。
目当ては、もちろん、阿修羅像。いつもは見られない背後の姿も拝めるということもあるけれど、なによりもかみさんが見たことないということで、ぜひ行かねば、と。ちなみに、わたしは、興福寺宝物殿で既に3回ほどお会いしたことがあります。奈良で時間を取れるときは、必ず拝みにでかけます。ちなみに、最近見た奈良の仏像では、秋篠寺の伎芸天がいちばん。
さて、東京メトロで上野着。
上野公園を縦断して、博物館へ向かいました。
混んでいるという情報はある程度知っていて、覚悟はしていたけれど、さっそく行列の最後尾に立っていた係員のおじさんが持っているプラカードの数字を見て、少々びっくり。
70分待ちですか。
ディズニーランドなみです。
さて、行列をクリアして、阿修羅展が開催されている平成館の2Fへ。
阿修羅像の展示場への入口は、まるでテーマパークの入口みたい。通路は薄暗く、少し上には阿修羅の映像を映している液晶パネルがいくつも設置されています。
そして、阿修羅像を拝見したのですが。
とにかく、すごい人の波。
少し高いところからと、像の足元から見られるところの2ヶ所あり、最初はその高いところから見ていたのですが、正直、阿修羅像よりもそのまわりでうごめいている人の渦に驚きました。まさに、渦巻いているといってもいい。阿修羅像が載っている台を中心に、まさにギュウギュウ詰め状態でした。お客さんにはわるいけど、その光景はまるで、地蔵菩薩に救済を求めるおさなごが渦巻く賽の河原の様相です。
わたしもかみさんも、その人いきれにちょっと辟易し、遠目にぐるりと拝ませてもらって、像の会場をあとにしました。とくに、この会場限定である後ろ姿をしっかり見て。
もちろん、阿修羅像もよかったけれど、それ以外の仏像も楽しめました(といいますか、それ以外のほうがじっくり楽しめた感がある)。八部衆に、四天王。薬王菩薩、薬上菩薩立像は、どうやって搬入したんだろうと思うくらい大きくて。
さて、阿修羅展を堪能して、時計を見ると、もう昼どき。
ふとチケットを見ると、『常設展も通常通り見られます』と書いてあります。
せっかく来たのだからと、ぜんぶ見てまわろうと思ったのが、長い道のりのはじまりでした。
さすが国立です。見ても見ても尽きないその展示量。
半日で見尽くそうと思ったわたしたちがアホでしたな。
阿修羅展に並び始めたのは10:00。
博物館を出たのは、15:30。
よく歩いて、ない頭をひたすら働かせました。疲れたけれど、常設展もたいへん楽しめました。
そして、歩き疲れたそのぶん、生ビールの美味さが増したわけですが。
阿修羅像は、興福寺を出るときに、魂を抜く儀式をされたそうです。
たしかに、博物館に飾られるのだから…『美術品』としてだものね。
でも、あれだけの人間が見て、いろいろな想いを受けていたら、その空っぽの彫像の中に衆生の念で満ちていそうで。
博物館を出て、興福寺にもどるときも、ちがう意味で魂を抜かなくちゃいけないような気がするのはわたしだけでしょうか…。
| 固定リンク | コメント (3) | トラックバック (1)







最近のコメント