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2007年3月17日 (土)

オーバーコート。

先日、横浜の赤レンガ倉庫のホールで観劇した舞台作品の感想をひとつ。

クレド・シアターという劇団の、『オーバーコート』という作品です。
この作品を演じる方々、ブルガリアの方なんですが、なんと、すべて日本語で上演してました。海外の舞台作品って、大抵は母国語か、英語で演じられるもんなんですが、この劇団(といってもお二人)では、公演先の母国語に台本を書きかえて演じられるんだそうです。
びっくりですね。毎回、外国語を修練して舞台に挑むとは。

お話は、ゴーゴリの『外套』がベースだそうです。
外套をよなよな奪い取る幽霊をつかまえた2人の男が、その幽霊の生涯を物語る、というのが大筋のストーリーでしょうか。舞台上の道具はほとんどありません。人が2人やっと入れる大きさの鳥かごのようなものだけ。それがいろいろな形に分解され、ある時は牢獄の鉄格子、ある時は裁判所の証言台、またある時は登場人物に成り代わって舞台進行の手助けをします。

日本語、少々聞き取りにくかったのですが、ほんの3ヶ月でこれだけマスターしたのは驚き、といった感じでした。一部の子音の出し方が難しそうでしたね。
でも、どこの国でも共通なのは、擬音や、ちょっとしたときに出す短いつなぎ言葉。『カチッと』や、『あの〜』というような言葉はユーモラスで楽しい。それに、おぼえたての言語だというところを逆手に取っているような面白さも感じられる。

ストーリーの裏には、結構深刻なテーマも含まれていたりするんです。その表裏一体の構造は人間に対する皮肉にも聞こえるし、救いにも聞こえるし。
楽しく見られるんですが、考えさせられる舞台でした。

それにしても赤レンガ倉庫でこういうお芝居を観られるというのはいいですね。雰囲気もピッタリです。

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