緑の指。
渡辺えり子さんの劇団、宇宙堂の公演です。
あんまり観たことないんですが、知り合いが出ているので、行ってきました。ちょうど、出張先の大阪で時間が取れたので。なんば駅より歩いてすぐ、精華小劇場というところです。
精華小学校の一角を使ってつくった小さな劇場で、キャパは150もあるのかしら。
ストーリーは、一言で言うと現実と幻想がいりくんだ不思議なものでした。が、こういう世界、わたしは結構好きだったりします。ちょっと妖しい人々が少しつながりほどけていくその糸を探す行為が。
つくづく観ていて思うのは、小劇場の舞台って本当に描き過ぎって感じがします。ひたすらいろいろな世間に対するアイロニーを続けていたと思ったら奇妙なユーモアで吹っ飛ばしてしまったり。現実から幻想への境目が分からなくなってしまったり。なんだか多面体に描かれた横尾忠則さんの油絵みたいです。でもそうやって不思議な面白さをなんにも考えないで見続けていると何かが見えてきそうでちょっと怖かったりしますね。
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